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内容説明
山本周五郎賞を受賞した、道尾秀介渾身の連作群像劇を完全漫画化。儚く美しく不穏な愛に揺れる第1集! 認知症の母と暮らす男の、忘れがたい遠い夏の痛み。幼い兄妹が草叢に隠した、赤く汚れた罪。絶望から希望へとグラデーションを描く珠玉の6章のうち、第1巻には2章を収録
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
61
道尾秀介の小説のコミカライズですが、とても綺麗な世界観にあふれていました。蝶や虫、植物に絡み取られるような感覚。忘れられない夏の記憶や幼い兄妹の隠した罪が絶望から希望へと徐々にグラデーションのように描かれているのが印象的でした。原作の美しい雰囲気がそのまま絵になったような感じがします。2016/10/05
ネロ
9
小説が好評のようなので手に取りました。暗闇にぼぅっと光ってみえる夜光植物のような美しさと妖しさを併せ持つ作品集でした。それぞれの主人公が持つ後ろめたい罪がほの暗い光を放ってこちらを引き寄せます。2013/01/16
あっちゃん
5
レンタルコミックで見つけたので思わず借りてしまった…まだ原作読んでないのに!でも、幻想的な雰囲気で良かった!2012/04/29
オーラ
4
守られるべき子供時代、柔く脆い心に傷を負ってしまったなら、どのようにそれを背負って生きていけばいいんだろう。どこかに希望があるって誰が教えてくれるんだろう。大人たちに翻弄される子供の話を読むと本当に苦しい。怪しく舞う蝶や虫、鬱蒼と茂る植物たちに、時に絡め取られ、時に導かれ、勇気づけられ、不思議な気持ちで読み終えました。斉藤さんの幻想的な絵とお話しがとても合ってました。3巻一気読み。登場人物が繋がっているお話は好き。一つの物事が別方向から見えるから。原作未読。これは道尾さんの世界観も確かめに行かねば。2013/12/21
猫柳
4
斉藤倫さんにしては暴力的でショッキングなシーンが多く、この方の構成力をもってこのような話を描かれると胸をえぐられるような痛みと震えを伴う。汚いのにどこか美しいと感じさせてくれるのもこの漫画家さんでしか味わえない感覚。謎だらけの展開で、二巻が待ち遠しい2012/03/24