創元推理文庫<br> 僕の探偵

個数:1
紙書籍版価格
¥858
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

創元推理文庫
僕の探偵

  • 著者名:新野剛志【著】
  • 価格 ¥733(本体¥667)
  • 東京創元社(2016/05発売)
  • 初夏を満喫!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント25倍キャンペーン (~5/18)
  • ポイント 150pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784488455118

ファイル: /

内容説明

宗介とは半年前、街で偶然再会した。学生時代の友人で、ひとから見下されるような仕事をしている僕とは違い、将来を嘱望された秀才だ。その彼が勤めていた大手コンサルタントを辞めて、行くあてもないと言う。仕方なく一晩だけ泊めるつもりが、その後も居着いて、今ではうちの居候。普段は暢気にヨガの修行をして過ごしている。そんな彼は、僕が仕事で遭遇した事件を持ち帰ると、瞬く間に解決していく探偵へと姿を変えるのだ。だけど、僕は知っている。宗介自身が誰より深い悩みを抱えていることを……。暗い過去を持つふたりの青年が、五つの事件を通して経験していく出会いと別れ。爽やかな余韻を残す連作短編集。/解説=千街晶之

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Ryuko

20
デリヘルの店長の僕の家には学生時代の友人宗介が居候している。優秀だったのに仕事もなく、ヨガの修行ばかりして過ごしている宗介。そんな2人が出会う5つの事件。。過去のある二人の青年の再生の物語。宗介の過去も出会う事件も重く暗い。しかしラストに少し明るさがあるのが救い。今年はお花見しなかったな。。2016/05/13

のんちゃん

18
暗い過去を持って今に至る大学時代からの友人同士の30歳の男性二人。一人はフリーターで、もう一人は風俗店の店長をしている。この風俗店で起こる事件の数々を頭脳明晰なフリーターが解決して行くミステリー仕立ての物語。風俗店が舞台だが、意に反し、爽やかイメージの物語である。なぜ、こんなに優秀な彼がフリーターなのか?どうして、もう一人の男性は風俗店店長をしているのか?最後に二人の秘密も明らかになるのだか、男の友情もいいものだと感じた。謎解きものとしても面白かった。2017/04/05

tario

17
爽やかな表紙に合ってる中身だったけど登場人物はもっと若いのかと思ってた。いや、三十路も若いけど。軽いミステリなんだけど青春チックな匂いもするし。青春ミステリと銘打つには年齢が行き過ぎてるから?2016/05/27

きょん

16
二人の過去も中々シビアだし、デリヘルの女の子達や周辺の人が抱える事情も行動も犯罪すれすれという感じもするけれど、不思議と爽やかな印象になるのが不思議。あけすけなようで気遣いの出来るナナコちゃんが良い子だったな。2016/05/17

たこやき

14
タイトルで読んだけど、『素人がいっぱい ラブホリックの事件簿』の改題だったのね。どちらのタイトルも微妙に内容からズレてるような……。デリヘルを舞台にしているものの性的要素はあまりなく、あくまでもちょっと特殊な職場、くらい。物語の主は、元エリートで探偵役である宗介のあり方だと思う。例えば、2編目では、かなり過激な解決法を取るのだけど、それもまた、彼の抱えた過去、その中での決意、挫折への伏線となっている。そして、最終章で宗介の過去へ……。宗介の悲しい決意と、それすらも防げた結末。何だかんだで読後感爽やか。2016/08/04

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/10886158
  • ご注意事項