内容説明
『自閉症の僕が跳びはねる理由』の東田直樹。会話はできなくても「この気持ちを誰かに伝えたい」と、幼い頃から綴っていた10年分の「詩」。言葉と世界に真摯に向き合う強さ優しさが胸を打つ、全84編。
「やさしい人」
自分が知っていることは
みんなも知っていると思うのは
普通の人
みんなは知らないことを
自分は知っていると思うのは
自分よがりな人
自分の知らないことは
みんなも知らないと思うのは
自分勝手な人
みんな知っているのかなぁと心配するのが
やさしい人
カラー写真を増補した文庫版。プレゼントにも最適!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
12
息子が成人し、成人式で教育委員会からいただいた『20歳の20冊』のうちの1冊。2022/01/15
れもん
8
★☆☆☆☆2023/10/06
Marina
3
東田さんのことは授業で知りました。障害者・東田さんの魂の叫びが、選び抜かれた言葉に込められています。彼はまた、会話の出来ない他の多くの自閉症の人たちと、そばに寄り添うご家族をも救っています。言葉の力を痛感させてもらえる作品です。純粋に、いいこというな〜って思いながら読ませて頂きました!2020/01/25
さとう
3
書店で目にした瞬間、タイトル / 表紙 / 帯の言葉 すべてに心が揺さぶられ、思わず手に取りレジへ直行しました。とにかく沁みる。どうしたらこんな言葉のつむぎ方ができるんだろう。やさしくもかなしく、まっすぐに響いてくる1冊です。2018/04/18
桜📕のベルズ
2
詩集になっています。風景や人間性、感じたことなどをリズミカルに表現されていて、素晴らしいと思いました。またそれぞれの詩の中に隠されたメッセージには、深く考えさせられました。詩の奥深さを改めて実感しました。2019/01/10