内容説明
あなたは、管だらけになって苦しみながら逝きたいですか? それとも、枯れるように穏やかに逝きたいですか? 医者任せでは平穏な最期は迎えられない。自分が死ぬときはもちろんのこと、愛する人を見送るときも、後悔がないように準備をしておく必要があります。まずは、自分の希望や死生観と向き合い、終末期医療の現状について知っておくこと。そして、きちんと意思表示を行い、家族の理解を得ること。実は、家族が平穏死のネックとなっていることが、あまりにも多いのです。さらに、あなたの希望を支持し、叶えてくれる主治医を見つけること。本書では、在宅医療で多くの患者を看取ってきた医師が、「本人の意志」「家族の理解」「主治医の支持」の3つの要件を揃え、「平穏死できる人」になるための方法をお教えします。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
51
父の件では周囲(家族以外)に、「食べられないのに点滴もしないなんて可哀想」「なんで家でみるの?入院させないの?」など色々言われてきた。父との約束(最期まで家で過ごしたい)、自分なりの経験上の考えがあり、周囲に何を言われようが、自分の考えの元、父の最期を在宅で迎えた。在宅医と私の考えがこの著者の長尾先生の考え方と同じであり、癌の末期だったが枯れるように苦痛も訴えることなく眠るように逝った。著書を読んで父は平穏死が出来たと確信できた。最期を迎えるためにどう過ごすか、どう対処するか考えさせられる1冊。2021/05/23
のぶりん
20
スパゲッティー状態で生死の縁を彷徨い、機械管理で植物人間は嫌だな。しかし、子ども側にしたら、親の死を決めた苦しみや後悔が付いて回る。ほんまに、平穏死は老人のわがままととられかねないところも有る。でも、自宅で大往生なんて憧れるが家族の負担を考えてしまう。施設での看取りも選択肢に入れて、痛みや苦しみをコントロールしてもらい穏やかに旅だつのも良いよなあ。ピンピンコロリの祈願にいこうかな。2022/01/12
ichi
16
【図書館本】現在の日本人の最期となる場所は、病院9割、在宅1割の比率。病院では、末期癌に対しても、高カロリー輸液や抗がん剤の治療を最期まで行う現状。結果、寿命を伸ばすどころか縮める事となっている。一方、在宅での看取りは、比較的自然にまかせます。高カロリー輸液はしないので、癌が成長しないし、抗がん剤も使わないので体力や免疫力も急激に低下することなく、緩やかに穏やかに最期を迎える事ができます。以前は在宅でも高カロリー輸液率が高かったけど、ここ最近は減ってきたような気がします。2014/09/18
kiho
6
いざ病気になった時、治療法を決めるのは最終的には当事者や家族…あらゆる処置をも厭わないか、苦しみの少ない心穏やかな入院生活を望むか!色々考えさせられる一冊☆お医者さんまかせにしない意識の大切さを感じました!2014/06/16
ココアにんにく
0
本書を読む動機①親の死②医療否定本を読んで。干し柿で枯れて死ぬことを表現していてわかりやすい。一番知りたかった延命処置と救命処置の違いが明快に書かれていた(p134)。3カ月のボーダーも初めて知った。過激な医療否定本について「極論というセンセーショナルさで注目を集めますが、多くの医師の目から見て根拠に乏しく、中には危険きわまりないものもあります」(p70)同世代では両親はおろか祖父母も健在が多い中、両親が他界した今「看取り」「死」を考える本として参考になった。2015/09/30
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