内容説明
推理作家の大御所小宮山泰三(こみやまたいぞう)の二階建てアパート幸福荘に住むことは、作家志望者の憧れ。だが住人ときたら、あやしげな者ばかり。美貌の人気少女小説家南野はるかをめぐり、男たちは天井裏を舞台に騒動を繰り広げ、あげくは密室殺人まで……どこまでが現実でどこからが虚構なのか? 極上の叙述ミステリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
セウテス
89
幸福荘殺人日記第1弾。私が以前感想を書いた、山田風太郎氏の「誰にも出来る殺人」を継承した作品。寂しい雨の降る朝に引っ越して来た主人公が、部屋で歴代の住人達の記録を見つける、ここは同じ。前者はノートで、本作はフロッピーディスクという処に、思わずニヤリとする。そこからはフロッピーの中の物語、つまり作中作という事だが終わり近く迄読んで、あ~フロッピーの中身だったんだと思い出す始末。その為、物語の中の事実と作中作と作中作の中の手記、更には作中作の中の物語と解らなくなりそうだった。ある意味、軽い折原作品を楽しめる。2018/11/08
machi☺︎︎゛
87
うーん。面白かったんだけどあらすじを読んで想像してた感じとは180度違って、最後までそのギャップを埋めることができず、、、ミステリー感濃いめの叙述トリックかと思いきやコメディ感しかない叙述トリックだった。章ごとに登場人物もコロコロ変わりややこしかった。折原さんはこうゆうのもあるのね。 2019/01/26
tengen
75
久しぶりの折原作品。 評判良かったので買っていたのですが、表紙絵がちょっとどうかな、と思ってました。 危惧通りの内容でした。折原さんにはもう少し硬めの本格モノを期待していたので。 ドタバタ調ミステリという作風もお持ちのようで本作はそっち寄りですね。 「天井裏の散歩」そういうことか。2転3転の終盤は笑った。 #2も買ってあるけどコチラは又いつかにしようかな。2014/01/24
ダイ@2019.11.2~一時休止
65
幸福荘その1。連作短編集。どれが小説なのかが判らなくなる世界感がイイ。2013/12/23
ちょこまーぶる
57
頭の中がこんがらがった面白い一冊でした。有名なミステリー作家が住んでいる幸福荘に次々と入居してくる住民達が繰り広げる殺人事件の話なんですが、章ごとに登場人物が違っていたり、最後には有名なミステリー作家も既に亡くなっていて、ずっと住み着いている住民の悪事が披露されたりで、情報量が一杯過ぎて???となってしまいましたが、そこは著者の文章力が勝っていてページの捲りも速く面白く読めました。読みながら、僕のマンションのユニットバスの天井にも押すと開く部分があるから、屋根裏を行き来できるのかなぁ~と思いましたね。2025/04/15
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