内容説明
列をなすのは謎に包まれた人ばかり。どの福袋を狙っているのかさえ互いに明かさない。一癖ある面々と夜を明かし、その人生を垣間見るにつれ、「行列は苦行」そう思い込んでいた喜朗の心は解(ほぐ)れていく。行列の先に待つのは喜びか悲しみか。売り出しまで48時間。偶然の連鎖が思わぬ運命を招く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ねぎまぐろ
1
★★★2024/11/28
ちりちり
1
面白かったんだけども、個人的にいくつか引っかかった点が。 上巻もそうでしたけど、偶然の要素が多かった。 何かの小説で「偶然は一つまで」と書かれていたけど、確かに多すぎると残念な気持ちになる。 そして性的な表現が出てくるけど、それ自体は別に良いんだけどその描写要ります?と思ったのでちょっと残念な気持ちになる。 あと「この男がこれをしなければこれは起こらなかった」みたいな解説がちょいちょい入るのもちょっとだけ残念。 そこに目を瞑ればコメディありロマンスありサスペンスありのほのぼのハラハラな物語でした。2023/04/25
Narumi
0
地味な中年男性が家族に頼まれて年末に福袋の行列に並び、本人のあずかり知らぬところでいろいろな事件が起きるミステリー。クラシックな外国の犯罪コメディ映画みたいで安心して楽しめます。2016/06/22
やいまま
0
登場人物が多くて大変(笑)。偶然、偶然でみんな繋がっていたとは…でも、宝福さんは二日間も並ばされて大変だったけど、いろいろな事があったから、飽きずに並べただろうね。キュンってくる思いもできたし。宝福さんお疲れ様。2016/01/28
コホン
0
いくらなんでもこれはない、という偶然と縁のオンパレード。そんなに知り合いがつながってたら、世間が狭くて仕方ない。解説の大矢さんのフォローがうまい、と逆に思うくらいでした。2013/10/17