日本経済新聞出版<br> 人口減が地方を強くする

個数:1
紙書籍版価格
¥935
  • 電子書籍
  • Reader

日本経済新聞出版
人口減が地方を強くする

  • 著者名:藤波匠【著】
  • 価格 ¥935(本体¥850)
  • 日経BP(2016/04発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784532263027

ファイル: /

内容説明

「地方創生」の矛盾を突く! 移住促進はただの人の奪い合いだ。「人口の東京一極集中による地方の消滅」という発想に支配される地方活性化策。それは、若者を補助金頼みの地方定着へと誘い、人口バランスに大きなゆがみを生じさせます。たとえ人口が減っても、地方は豊かな暮らしの場となれるはず。人口減を受け入れることで見えてくる、地方再生の新たな道を示します。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

saga

29
日本総研に籍を置く著者が政府の日本創生に物申す。『地方消滅』とは対極のタイトルだが、ICT技術(介助ロボットや自動運転車両など)により高齢化が進展した地方でも住み続けられるという論旨には素直に頷けない。人口減で地方が強くなるには、都市計画、個人資産の流動や収用など大胆な法改正による制限が必要だ。結果としてコンパクトシティができるようになれば理想。地方が消滅するのではなく、地方自治体という枠だけが消滅するという主張はそのとおり!2017/09/29

いっしー

23
いわゆる増田レポートへのアンチテーゼといったところか。人口移動はあくまで結果、目標にすべきでない。それに、日本中移住施策に取り組んでいるが、人を引きつけるのは仕事であり、新しい仕事を生み出す仕掛けがまだまだ足りないと感じた。さらには、企業誘致よりも元々地域に立地する企業を御用聞き的に伸ばしていくほうが費用対効果は高いこともあるだろう。地方消滅を食い止めるという各種取り組みは、自治体の既存の枠組みを維持するために行っているだけなら、人口減少下では砂上の楼閣を追い求めているという著者の言葉が印象的だった。2018/02/25

けんとまん1007

20
なるほどと思う点も多々。今のこの国を覆っているのは、それぞれが人の取り合いをしているだけだということ。それも、短期的な視点でのものが圧倒的に多い。暮らすためには、そもそも何が必要なのかからスタートしているのが、この本のよいと思う点。暮らすためには、食い扶持が必要である。ここから始まる。2016/09/27

koji

18
「地方消滅」へのアンチテーゼ。週刊ダイヤモンド:2016年ベスト経済書第13位。初めて電子書籍で読みました。私は、人口減を悲観的に見ず、国家、経済の成長にはイノベーションによる成長機会の創出に活路を見出すべきという立場を取っています。長年中小企業金融を生業とし、その過程で異業種交流を続け、多くの識者の著作を読み作り上げた確信に近いものです。その点でICTとインフラが過疎地を取り残さないとする著者の意見は親和的です。最後に徳島県が多く取り上げられています。かつての住民として、その変貌は嬉しい誤算でした。2017/03/30

もえたく

13
「東京一極集中による地方消滅」論から行われる若者を補助金で地方定着させようとする活性化策は誤りと喝破する本。地方から東京圏への流入はわずかで、福岡市は東京よりも若者が多いことをデータを示しながら解説。仕事が人を引きつけている地方の具体例を紹介しており、読み易かったです。2017/02/10

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/10854659
  • ご注意事項

最近チェックした商品