内容説明
「超」怖い話誕生からついに二十周年を迎えた。いや、突入したというほうが相応しいだろうか。さながら小石を積むがごとく、市井に散らばる様々な怪との遭遇譚を拾い集め、丁寧に積み重ねてここまで来た。その旅路はまだまだ終わりそうもない。この世に人が、怪が、ある限り――。節目となる今作は悪戯に恐怖を煽ることも奇を衒うこともなく、真摯に怪と向き合い体験者に寄り添って事実を記した結果が積まれている。不思議としかいいようのない出来事、日常の小さな綻びのような恐怖、底知れぬ不気味さと消せぬ悪寒……。「超」怖い話はそれらすべてを包含する生ける記録体としてこれからも在り続けるだろう。目に見えぬ「何か」に改めて畏怖と敬意を抱き、頭を垂れたいと思う。 恐怖を求めて二十年。血骨凍てつく怪と不思議の全実録!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夢追人009
156
「超」怖い話の苦節20周年を飾る記念すべき一冊のメモリアル・ブックです。こういった本に出て来るのは順調な人生を歩む人ではなく、ツイていない不運な奴らばかりで誠にお気の毒に思いますが、何とか挫けずめげずに粘り強く耐えて頑張って生き抜いて欲しいと思いますよね。『不運な奴』アイツはとにかくツイてないと仲間内で評判の大学時代の友人・有藤が珍しく麻雀の集まりに遅れて来たのだが、その日は意外な事にツキにツイて彼一人の大勝ちとなり笑顔で帰る。暫くの間彼は同様にツキまくって勝っていたのだが、ある日からパタリと来なくなる。2020/11/13
tow
8
怖くて面白かった。たくさんたくさんある同じような怪談、今回はあまり見ない怪談だったので、最後まで楽しめた。あいがと、あいがと。2025/03/12
HANA
6
心霊系の実話怪談だが、幽霊より不思議な話が中心となっている。やっぱり幽霊をダイレクトに出して怖がらせるのはもう難しいのかなあ、平山夢明が引退してからもうああいうのは読めないのかなあ。読みながらパンチに欠ける印象を受けた。2011/02/03
きら
4
巷に溢れる粗製濫造のものとは一線を画す実話怪談集として『「超」怖い話』が生まれて早20年。今もなお続くシリーズ最新作。 大ネタが収録されているわけじゃなかったのに、中盤あたりの畳み掛けが凄かったので、トータルでかなり満足度が高かった。やっぱり、竹書房刊だけでも数ある怪談本の中でも、このブランドは安定している(最近だとFKBシリーズの方が勢いあると思うけど)。「トレーサー」「祖父図絵」「カミを見る」あたりが良かった。ホラーはミステリーとは違うので完全な正解は必要ないし、そのことが逆に恐怖感を増すという好例。2011/07/25
七澤
3
ごどもしりせんか、枕に棲むもの、ジャポニカ、禁域、好き。あいがとの話よんで相性のよい神社だと風が吹くみたいな話きいたことあるなって思い出した。2021/09/29
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