内容説明
吉丸事務機株式会社で働く優紀。断れない性格で、いわゆる中間管理職のポストを任される。適任だとは到底思えない。頼りない上司、 み合わない部下、何か言いたげな同期。小さな会社で起こる人間関係のもつれや行き違いが優紀を悩ませる。状況を改善しようと奔走するが――。「走れ、中間管理職」ほか全六篇を収録。会社勤めはなんだかせつない。その気持ちに寄り添う「働く」を描いた連作短編集。
※本作品は2018年5月に小社より単行本刊行された『仕事は2番』を文庫化に際し改題し、加筆修正をしたものです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
相田うえお
76
★★☆☆☆23067【明日も会社にいかなくちゃ (こざわ たまこさん)】まずは茶飲み話しませんか?◯当方、寝る前にGoogleネストハブとピピピ音の目覚まし時計とテレビのオンタイマーをセットしてるんですけど、それらが活躍する前に『ニャー!(メシ〜!)ニャー!(食わせろ〜!)』寝てられない!目覚ましなんて要らないな。◯親戚の葬式で当方の知らない方が弔辞を読み始めたんですけど、いや〜長い、な〜が〜い〜!いつ終わるんだ?みたいな。ありがたいんでしょうけどちょっとねぇ。◯あらら無駄話でレビュー終わっちゃったよ。2023/10/21
もぐもぐ
36
既刊『仕事は2番』の改題作。吉丸事務機株式会社の総務課と営業課で働く人たちの人間模様を描く連作短編。職場の人間関係の難しさを思い出してちっと胸焼け。かおりや仁美のような人への対応は悩ましい。共感できる部分が多々あったけど、優紀とかおりの請求書の押印の件はありえない。二人ともクビにならなかっただけラッキーなのでは。2024/05/08
おいしゃん
32
なんだかすごく心に刺さった。登場人物たちが抱える、会社や家庭を取り巻く漠然とした不安や、上司や部下に対するモヤモヤは、共感するところも多々。決して明るい話ではなく、必ずしも前向きにさせる話でもないのに、なんだか引き込まれ気持ちがちょっぴり軽くなる、不思議な読書時間だった。2023/10/28
よっち
32
吉丸事務機を舞台に、仕事や職場の人間関係、家庭に悩みを抱える登場人物たちが、悩みながらも次への一歩を踏み出すお仕事連作短編集。総務課の人間関係に向き合い奔走する優紀、職場でも家庭でも居場所がない中年課長・内野、仕事では優秀だが家庭は崩壊した岸、周囲の仕事のやり方に納得いかない沙也、小さい頃から輪になじめず仕事も休職したかおり、引きこもりだった栄太と向き合う幸雄。頑張っているのに上手くいかない彼らの姿にはどこか共感するものがあって、相手を理解しようとした彼らに光明がもたらされる結末はなかなか良かったですね。2023/09/13
よっしー
30
タイトルを見て、その気持ち、良く分かる‼となって、手に取りました。仕事で何が大変って、一番は人間関係なんですよね。でも、複数の視点から見てみると、それぞれが悩みを抱えているんだなとも思って…。何かが解決する訳では無いですが、明日も重たい腰を上げて頑張らねば…。2024/06/05
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