内容説明
“ことばあそび”の世界へようこそ!?気鋭の歌人、山田航さんは、実は回文(上から読んでも、下から読んでも同じ文)作りの達人でもありました。ひとつ紹介しましょう。
「眠たいが眠ると太る、胸が痛むね」(ねむたいがねむるとふとるむねがいたむね)
回文以外にも、辞書1冊あれば、いえいえ、満員電車で吊り広告を見上げるしかない数分間にも、ことばあそびの入り口は無限に開かれています。アナグラム、パングラム、アクロスティック(折句)、しりとり、なぞなぞ、早口言葉など、シンプルで奥が深い“ことばあそび”の魅力へいざなうエッセイ。和田ラヂヲさんのシュールなイラストも魅力。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おじいやん featuring おじいちゃん( ̄+ー ̄)
30
短歌で啖呵をきる作家 が 文字で物語を作るのではなく 文字で文字の物語を作る。 2017/05/20
sora
30
単なる回文ではなく、わぁと気をひく、いい感じの言葉に、こういう言葉遊びっていいものだなぁと思いました。できるかできないかは、別問題ですが・・・2016/06/15
テクパパザンビア
23
俵万智さんが言葉は無料で無限のおもちゃ。「言葉オタク」による鮮やかな技の数々って、この本の評をしてたけど確かに。回文、アナグラム、折句など興味深かった。『眠たいが、眠ると太る。胸が痛むね』。2016/07/27
ぽてち
21
さよならさんかく またきてとうふ。はしょってみた!(イリュージョン!)2019/09/24
たんたんx
21
以前から回文に興味があって作ってみようとするのだけれど、中々上手くいかない。著者は、回文に限らずアナグラムやしりとり、創作早口言葉など、子供の頃から様々な言葉遊びに興じてきたようだ。頭を使わずに簡単にできるのが、スプーナリズムという言葉遊びだ。主に固有名詞の頭文字を入れ替えてみる。例えばメリル・ストリープはスリル・メトリープに、バンプ・オブ・チキンはチンプ・オブ・バキンになる。「言葉好き」な人には楽しめる本だと思う。2017/02/20