メタラブ（３）

著者名：小路啓之【著】

講談社（2016/04発売）

• ISBN：9784063885897

内容説明

人の“ノゾミ”を見ることができる、大学生・のぞむ。彼が好きになった園希美（その・のぞみ）には、何年も病院で寝たきりのカガリという恋人がいた。カガリが希美の重荷になっていると確信したのぞむは、彼の殺害を計画し、めばえが入手した毒を注射するが……なぜかカガリが意識を取り戻す事態に!!　のぞむは、希美は、めばえはどう動くのか――？　欲望を巡るラブコメ、完結!!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[コリエル]

完結。他人の望みが見えるからこそ経験することになった幻滅。そこから見ることを拒否してって流れはわかるし、たどり着いた結末もまあ納得は出来る。でももう少し山場が欲しかったかな～って気もするな。本当に人を好きになるっていう結論に至るにはめばえとの繋がりが弱いように思える。独特の台詞まわしや突き放した展開で一定以上は楽しませてもらいましたが。

2016/05/07

[ぱ隹越九朗]

他人の望みを視認でき、それに応えるように生きてきた青年・のぞむは、ある日望みが全く見えない女性・希美(のぞみ)と出会う。これまで出会ったことのなかった存在に惹かれていくのぞむだったが、彼女には何年も寝たきり状態の恋人がいて——。小路啓之の作品って物語の畳み方に難がある、好みが分かれるのが多いんですが、『イハーブの生活』『ごっこ』『かげふみさん』に続くくらいには好きな閉じ方だった。ヒロインの一人の退場の仕方だったり展開の凸凹だったり好みでない点ももちろんあるけど、3巻の内容はトータルで好きだなぁ。

2025/04/30

[半妖]

最後はめばえ君か、

2016/05/29

[peke]

自分の望むことをしてくれるから好きっていうわけじゃなくて、純粋に好きって気持ちのが強い結末はわりかし後味が良い。

2016/04/24

[Ex libris 毒餃子]

いい話だなぁ

2016/04/24