内容説明
21世紀末、世界に秩序をもたらすべく、アメリカは遠隔起動歩兵部隊を紛争地へと送り込み、「力による平和」を実現させていた――近未来の地球を舞台に、世界最強のロボット兵士ティン・メンの活躍を描く傑作戦争SF
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Shintaro
60
パニック小説の域を出ず、あえてお勧めするとは言い難いが、近未来の戦い方についての所見(妄想ネタ)を得ることができた。現代戦ではドローンやプレデターのようなUAVがデフォルトであるが、それを歩兵に投入するというのが米国の考えである。本作ではEMP電磁パルス兵器やハッキング、操作元への攻撃など遠隔操作の脆弱性も指摘している。衛星を使用するならトンネルや地下ではレピーターも必要だし、何よりもレイテンシの考察がなくて残念である。有人兵器の機甲兵装と比べればレイテンシ問題で被撃墜率は100%に近くなってしまう。2016/09/22
Dai(ダイ)
11
遠隔操作するロボットで戦争するというワクワクする設定と後半息つくヒマもないくらいの戦闘に継ぐ戦闘で楽しめた。しかし、設定の甘さと説得力が無さすぎてどこか覚めた部分があり、のめり込むまでには至らない。もっと荒唐無稽に徹するか、とことんリアリティのある設定で納得させて欲しかった。2024/05/22
すらっぱ
9
とてつもない傑作が来た。全地球規模電磁パルステロで世界が崩壊! 全世界のテロリストが結集して無防備なアメリカ大統領を狙う。大統領を守り、数千キロを旅して米軍基地まで連れて行けるのは、史上最強の遠隔軌道歩兵(ただし、壊れたら魂が死んで再生不能)のみ! 次々に襲ってくる危機また危機、ハードなタイムリミット。キャラクターの一人ひとりにウィットと深いトラウマもあるし。終盤の加速感はぶっとんでた。まさにSF版騎兵隊物語。溜めに溜めて、最強救出チームがドーン! イヤッハー! 敵もメチャ強いのも良ポイント。2017/02/28
ウォーカージョン
8
バンバン戦って気分爽快というのではない。たくさん戦闘はあるが、全体に暗い。戦いに大義が見えない。戦闘シーンは良かったが、その他いろいろにご都合主義が見え隠れ。納得できる技術的設定が必要。特にこの物語の根本となる技術的問題について納得できない。2018/07/02
カール
8
まるでUCAVの様に、歩兵型ロボットを後方から遠隔操作して戦う部隊が誕生した近未来が舞台のSFミリタリーの群像劇。主に3つの視点で物語が同時並行で進み、登場人物が多めで呼び方もコロコロ変わるもんだから、こんがらがる事もしばしば。どことなく漂う終末感とそれに抗うロボットを操る兵士達の困惑や苦悩。彼らを待ち受けるアナーキストとの終わらない戦い……。これを青年誌で漫画化すれば面白そうだ。世界規模でのEMP攻撃とテロによって世紀末一歩手前の世界観がやみつきになりそうだし、登場人物や展開もどこか漫画っぽいと思った。2016/06/20
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