内容説明
幽霊生活安全課――そこは迷える霊を導く“送り人”たちの属す公安機構。霊媒体質を持つ遠野は、霊の過去を見抜ける九里とコンビを結成! 事件解決に邁進する……はずが、相棒はいい加減を絵に描いたような男で!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
合縁奇縁
94
幽霊生活安全課、略して幽活課。そこは迷える霊を導く“送り人”たちの属する公安機構。遠野助は霊媒体質という本人にはやっかい極まりない特性を買われ、幽活課のエース捜査官(本人談)の九里航平にスカウトされてコンビを結成する話。最初から話がわかりずらかったです。持ち込まれるのは霊の痴情のもつれや、迷い霊猫探しなど、長閑な事件ばかり。終盤で九里が「送り人」をしないといけない女性と一緒に逃亡したり、九里とコンビを組む遠野は、九里のさらに上をゆく曲者だったり、すべて新人の遠野のシナリオ通りに進んでいたという展開に。2024/02/26
佐島楓
41
すべての登場人物が死者という前提のため、あまり明るい気持ちで読めなかったのは残念。2016/07/03
瀧ながれ
25
設定がおもしろくて、それが物語の筋にうまく機能している、のだけれど、その根本が裏表紙のあらすじに書かれていないということは、「読んでびっくりしてください」の仕掛けなのか。では触れるわけにはいかないな、うむ。主人公の情緒不足について理由があったけど、この歳までなんやかんやなかったはずはないので、やっぱり本人の性格というか気質だと思います。悪いヒトじゃないのはわかるので、いまからでもいろんな目にあってあれこれ考えてみるといい。 2018/01/14
た〜
13
人間が死んでいて霊は死んでない話。世界観が独特。話全体としては悪くないけれど、登場人物の人となりがきちんと確立されていない気がする。2021/11/14
めりた@かりた
11
読み終わってみればかなり楽しめてたんですが、所々で(´;д;`)エーそりゃあ無いわwwwとか、ちょっと躓きつつ読了しました。そうして改めて表紙を見たら、あー最初っからネタバレしてたんじゃんと・・・。ちょうど帯で見えてなかったんですよね。エルくん可愛かったし戻ってくるの早すぎて思わず吹き出してしまいました。2016/05/22