幻冬舎新書<br> 賛成・反対を言う前の集団的自衛権入門

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幻冬舎新書
賛成・反対を言う前の集団的自衛権入門

  • 著者名:香田洋二【著】
  • 価格 ¥815(本体¥741)
  • 幻冬舎(2014/11発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784344983663

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内容説明

政府は憲法解釈を変更し、集団的自衛権行使への道を開く閣議決定を行った。この決定をめぐっては、賛成か反対か、まさに国論を二分する状態が続いている。「マスコミ報道は時代遅れの戦争観に基づいたもの」「日本が集団的自衛権を行使できるようになることのメリット・デメリットを冷静に考える視点が欠けている」と著者は言う。安全保障のリアリズムを知り尽くした元・海上自衛隊No.2が、戦後70年の歴史と現在の国際情勢を踏まえた大局的見地から、今私たちが知るべきことを、徹底的にわかりやすく解説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しーふぉ

23
元・海上自衛隊の著者による集団的自衛権とはこういうことですよという本。国民も集団的自衛権の必要性は分かってはいるけど、閣議決定による解釈改憲の方法に不安感を拭えないのだと思う。適用される地域や事態は厳格に限定される言われても、アフガニスタンの例を見ても信用出来ると言えるのか?アメリカは日本に基地があるから必ず守ると言うけど、本当にそうなのか?必要なのは分かる。2016/10/15

シュラフ

21
集団的自衛権の議論において明らかになったのは民意とマスコミの意識の大きなねじれ。テレビ・新聞はヒステリックに反対論一色であったが、ネット上でみれば民意は賛成意見多数であった。もう少し反対意見と賛成意見を並べて冷静な議論をすべきだった。マスコミの扇動という横暴ばかりが目にあまった感があった。現実を直視すれば中国・北朝鮮の脅威に対して日米同盟の強化による対抗は必要である。9.11のこぼれ話が興味深かった。横須賀の米軍基地へのテロの懸念に対して自衛隊はなにもできないという非現実。現実直視が必要である。2015/11/12

しーふぉ

20
賛成反対を言う前と書いているが賛成ありきです。気になるのは憲法9条は解釈の幅で合憲だと言うのに、集団的自衛権の新三要件があるから暴走しないと言うのは御都合主義と言われても仕方ないような。集団的自衛権は義務ではなく権利だと言うのならアメリカが日本を守るのも結局はアメリカの国益と合致する限りだと言うことになる。集団的自衛権は必要だと思いますが憲法を骨抜きにするような解釈改憲は将来的に不安です。2019/09/15

田園の風

11
2014年7月憲法解釈変更により集団的自衛権は閣議決定された。主な理由は中国の台頭である。南シナ海における中国の領土的野心はあからさまであり、日米のみならずASEAN諸国にとっても大きな脅威とある。僕はどちらかというと護憲派で、この本にある集団的自衛権がロシアも含めた周辺国の安泰につながる的な説には懐疑的なんだけれど、アメリカは世界の警察であって欲しいし、日本も与すべきと思っている。作者は元海上自衛隊幹部で端々に自衛隊寄りの発言があった。それはそれで当然のことなんだけれど、改めて文民統治の必要性を感じた。2015/12/10

いずむ

10
誰の、何のための”平和主義”で、平和という状態や思想がどうあり、どうなされるべきか、考えるのはそこからだと思った。平和主義だから、戦争はダメだから、みんなが反対してるから。そんな理由と「自身を守るためにしか拳は振るわない」という姿勢は、本当に一致していて、本当に正しいだろうか。どれくらいの人が、報道という一見解だけでなく条文解釈や政府見解まで読み込み「なぜこれが問題なのか」を把握した上で意思を表明しているんだろう。賛成か反対かなんかより、平和とは何か、その実現に何が必要か、という意識の方がボクには大切だ。2015/12/05

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