内容説明
カンボジアでの怠惰な大麻生活、インドのヤバイマーケット、
大麻にまみれたタイのレストラン、アフガン戦争の余波が感じられるアフガニスタン、
大麻の名産地ラオス、旅行者たちの楽園パキスタン、そして超親日国家のバングラデシュ…。
アジア8ヶ国を巡る、吸いまくり紀行18編!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
JunTHR
4
ひたすらに激ヌルの筆致で、肝心のマリファナでの意識の変性が丹念に描かれないどころか、単に堕落の象徴としか描かないことにも不満を感じつつ読み進めていたが、いつの間にか著者のペースにノっていた。アジアの辺境・秘境を訪れるものの、まぁ吸うことしかしない。そして、基底には常に非リアヲタニートの怨念が渦巻いている。ラスト近く、ジャンキーJKのエピソードにはかなりテンションが上がった。かなりヘンテコな旅行記・ジャンキー本であるのだが、結果的には案外楽しめた。2015/07/13
パム
2
前半では無頼派なハッピー旅行の記述が続き、マリファナの記述抜きに旅行記として楽しめる。しかし中盤、「ショッピングに行こう!」(引きこもり生活の物資補給譚)、「アジアンニート谷口の日常生活」といった日常エッセイが挟まれてから世界観が一変。薄暗い学生時代の怨念が行間に挟まれ、時には思い切り原稿を乗っ取る。ラストの引きこもり祭り(酒、カップ麺、ガンジャにエロ本、殺人ゲーム)は圧巻。「祭りといえば焼きそばであろう」と言いながら「一平ちゃん」を作成する描写は悲しくもおかしい。2015/07/10
ふろず@烏龍茶が美味しい
1
ガンジャとハシシをやるために海外に引きこもる著者の紀行文。ねこぢる『ぢるぢる旅行記 インド編』にも通じる内容で懐かしく思った。嗜好品のためならどこまでも突き進む実行力、キメてダメになることの絶対幸福感がこの一冊に力強く込められている。2023/01/21
青菜結
1
ガンジャとハシシを求めてアジア各国を巡る著者の紀行を描いた作品。著者をはじめ登場人物の大半が異端者であり、皆して日中から葉っぱでラリッている。イカれた行動は兎も角、訪れた土地柄の紹介や、アウトサイドな知識に関する文章はまともなので読んでいてタメになった。総評として、著者の生き方がまかり通ってしまうこの世界に対し「人間、何処でもとりあえず生きていける」という飾りっ気のない感動が芽生えた。2019/03/28
pyongkichi1212
1
非常に面白かった。続編が出たら是非読んでみたい。それにしてもこんな本出版されてもいいのかと心配になる内容。2017/07/16