実業之日本社文庫<br> からくり探偵・百栗柿三郎 櫻の中の記憶

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実業之日本社文庫
からくり探偵・百栗柿三郎 櫻の中の記憶

  • 著者名:伽古屋圭市
  • 価格 ¥586(本体¥533)
  • 実業之日本社(2016/03発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784408552743

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内容説明

風采は上がらないが頭脳は明晰、発明家兼探偵の百栗柿三郎が、大正時代の浅草を舞台に、難〈怪〉事件に挑む! 柿三郎を支えるのは、女中兼探偵助手の千代、居候の小学生・玉緒、迷い犬のハチ。先進の科学知識を駆使して、“雪に閉ざされた密室の殺人”“屋根裏の住人の告白”“読めない脅迫状”“消えた工女”――四つの謎は解けるのか!? 往来で、懐かしい面影を見かけた千代は、それが女学校時代の友人・篠宮ふみだと思い当たる。たまらず追いかけるが、辻々で姿を消すその女性に追いつくことはできなかった。もう、駄目……と思いつつ曲がった先で、千代が見つけたのは……。 評論家各氏絶賛! 本格ミステリファン感嘆! 好評シリーズ第2弾!(解説/千街晶之)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nyanco

63
からくり探偵第二弾。 千代さん、すっかり助手役が板について、急成長にビックリ。 柿三郎なしでも、簡単な仕事が出来ちゃいそう。 犬のハチも加わり、キャラも増え、更に第三弾もあるのかな? 女流作家の話や、女工の話、設定や作品の雰囲気などが好きな作品でした。 まさか、この時代にルミノール反応が使われていたりと「からくり」の部分もネタとしてあったのですが、大仕掛のからくり道具の登場が少なかったのが残念。 「タララララっタタ~」的な道具の登場があった方が楽しかったなぁ。2016/04/28

七色一味

47
読破。前作にて、一部でお笑いな感想書いた作品の続編。今回はお笑いはない方向で(笑)今回も本編(というのとはちと違う気がしますが)と幕間の章分けでって、これだけでネタバレじゃん!迂闊なこと書けんなぁ(笑)☆いつもは語りで大活躍の(失礼)千代さんも、この巻では真面目に推理でも大貢献します(まぁ、的の端っこの方ですが、的中は的中)。あとね、ハチがピーーーーーー(自主規制)です。☆大正探偵浪漫、とでも言った雰囲気ですが、今作でもバリバリの本格推理小説ですのでご堪能くださいませ。(作者でもないのに何この宣伝文句)2016/07/01

むつぞー

25
シリーズ2作目。シリーズとか出せばいいのにと思う作家さんだけど、これの2作目が出るとは思っていませんでした。 というのも、前作でインパクトの有る謎は解いてしまったし、それに数年後の後日譚までついていたので、1冊でまとまっていたからなんですが。 前作ほどのインパクトはありませんが、後日譚への過程が納得できる展開でありましたし、それぞれの話しも面白かったです。 その話もかの名作を思わせるアレコレがより面白さとなっていますしね。 このままシリーズになるのかな?2016/02/27

あゆみ

24
★★★★☆ いつもどんでん返しがあるので警戒しながら読んでしまう。そのせいで「殺意に満ちた館」では関係者たち皆が銃声がしたと証言するので、銃声の音って断言できるほど皆聞いたことあるのか、他人の言動に対して時間帯などはっきり覚えすぎてる人物とか、変に勘ぐりすぎてしまった。今回は1巻のお玉さんの正体に比べると驚きは少ない。柿三郎が千代に探偵で知り得た事実はおいそれと人に話すべきではないと窘めるところがいい。2016/02/26

coco夏ko10角

19
シリーズ第2弾。からくり要素は大分薄く。全体的に前作の方が面白かったかなぁ。第2話『屋根裏の観測者』がよかった、こういう雰囲気や探偵と犯人の応酬いい。2017/11/13

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