内容説明
友人、上司、同僚、マンションの隣人、ご近所……一見したところ、親切そうに見えるのに、付き合っていくと徐々に豹変し、自分の一方的な思いを実現させるべく周囲を利用し始める、そんな“危ない人”が増えています。気づかずにそのテリトリーに入るととんでもない目に遭うことになる。なぜいま、そんな危険なパーソナリティの人が増えているのか、見抜く方法や対処法はあるのか。心療内科医としてサポートに当たる医師が教示。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アイアイ
22
お互いの自由を尊重し社会制度や法を発展させ、もっとも迅速に遺伝子を増やして来た人類は、権力を与えると凶暴化しやすい集団だ。恐ろしい上司や隣人の例は、誰しも当てはまった事のある身近にいる敵である。 個人の自尊心を抑え殺し集団の中に溶け込み、理不尽な状況で缶詰にされ、行き場を根こそぎ奪われれば殺されるしかない。 社会と人類の歴史は常に戦場。日常の笑顔の下で冷たい拒絶や憎悪がある。▽図書館 2016/05/08
サアベドラ
18
これからあなたが出くわすかもしれない「危険な隣人」の具体例と対処法。著者は医師(専門は内科だが心療内科もやるらしい)。「危険な隣人」とは、なにかしらのきっかけで一旦スイッチが入ると、相手の話を一切聞かずに敵意や嫉妬心をむき出しにして直接的・間接的に攻撃してくる人のこと。それらの人は普段から不安や劣等感を抱えており、些細なことからそれが爆発して他者を攻撃するようになるという。この手の人には正論は通じず、ひたすら距離を取ることが大事。世の中には「話せば分かる」が通じない人が存在するということが痛感できる一冊。2017/11/18
こつ
10
思い込みで他人を攻撃する隣人、普通そうに見えて危ない人はちまたに溢れているのかもしれません。自戒もしつつ。ストーカーの件が気になってそこから読んだのですが、作り話かな?とも思えて身に入らず。2020/11/16
ダンボー1号
8
思うに大事なことは「普通ならそんなことはしないけど普通に見えて普通じゃない人は職場に近所に街中にいる」という心構えを持つこと。なぜそういうことをするか理解し安易に歩み寄ると危険。自分だけの見解ではないと共通の認識持つ人作って対処するべきな気がする。2016/07/17
佐藤光弘
7
なぜこんな目に遭わなければならないのかーー。 パワハラ上司、危険な隣人、セクハラ、ストーカー、スクールカースト...。 共通するのは、サイコパス的思考。一見普通に見え、時には優秀な側面も見せる。 だが、共感力に欠け、自分本位。 そんな連中との闘い方を間違えると大火傷をする事も。距離を取ったり、環境を変えるのも一つの手だ。 人間関係のトラブルの解決は、自分が築き上げた人間関係そのものが鍵になることも。 1人で抱え込まずに、友人、専門家の力を借りるのも重要な対策。 そして結論は「自分自身に生きる」こと。 2017/05/04