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内容説明
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湯川秀樹博士が「自然は曲線を創り人間は直線を創る」と述べているように、自然を知ろうとするとき、宇宙を知ろうとするときには、きまって曲線が現れます。本書は、数理の目で見る曲線について見ていきます。キーワードは「円から楕円へ」です。「太陽系とケプラーの3法則」「ガリレオの振り子からホイヘンスの振り子時計へ」「ピタゴラスの定理からフェルマーの最終定理へ」を中心に、数学や物理で現れる曲線の秘密に迫ります。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
16
#感想歌 サイクロイド円錐曲線インボリュート円周率と楕円軌道な2017/09/27
josuke
10
曲線に秘密なんてあるのかと思い、手に取ってみた。天文学、振り子時計、そしてフェルマーの最終定理にまで、楕円が利用されていた。人類は如何にして直線から曲線を見つけ出し、利用し、応用に至ったのか説明してくれる。「自然は曲線を創り人間は直線を創る。」いい言葉ですね。確かに自然界で直線って見ないですよね。アインシュタインの一般相対性理論も、数学者が「この世界は歪んでいる」ことを説明したお陰で、証明できたと言われているし。曲線を知ることが、自然界を知ることなのかも知れないと思わせてくれた一冊。2017/01/15
calaf
3
タイトルからは、一般的な曲線についての本という印象を受けるのですが、この本で扱っているのは主に楕円(及び楕円関数)。それにしても、それだけの話なのに、ガリレオやケプラーの天文学の話から、正確な時計の話やフェルマーの最終定理の話までつながってくるのは結構驚きでした。面白い!2017/01/08
takao
2
ふむ2021/04/18
たいち
1
数式中心の話ではなく、曲線を切り口とした科学史のような内容でした。 天文学が、円を中心とした考え方から楕円にシフトする流れや、振り子の等時性の話など物語が感じられて、改めて曲線の深さを知ったような気がします。2016/09/06