内容説明
“記憶だけじゃない。あなたの心も返したいから”。駆け出しの絵本作家・賢人は、横浜・元町の『ママレード書店』でバイト中。店主のミカンは猫と思いきや、人の夢を喰らう『獏』。夢に混じる記憶を消化できず、賢人へ吐き出してくる。そのせいで他人の記憶を白昼夢で見るようになってしまった。ミカンの動向に注意しつつ、記憶を絵本にして持ち主に返す日々だが、ある日、元同級生の拓也が店にやってきて…?
目次
うたかたの時
過去、今に還り
手紙
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
真理そら
51
本屋さん、猫(実は獏)、ファンタジー、坂口クンが好きな人には楽しいシリーズ。ただ、賢人君のビジュアルが坂口クンならすごくイケメンということなので馨はどれほどイケメンなのだ、と思う読者である。今回は売れっ子になった漫画家の心変わりの話が印象的、男の優しさに甘えてこれまではタダで原案使ってたんだね、さて今後どうなりますことやら。馨が起こした問題など不明な点も多いし、美紅ちゃんの猛アタックに賢人クンがどう応えるのかなどモロモロ続きが読みたいなあ。2025/05/01
佐島楓
42
最初に収められた短篇に、論理的な齟齬があるのが気になった。思えばこの物語、かなり残酷な話のような・・・。2016/04/24
komorebi20
34
初読み作家さん。猫(実は、獏)店主がいるママレード書店が舞台。駆け出し絵本作家の賢人が、書店員としてバイトしている。書店のオーナーである馨は、謎多き存在であるが、賢人君が爽やで好感度が高い。悪夢を食べてくれる獏は、何故に猫の姿なのか?本と書店と猫は、私にとっては相性が良い作品で続編も読んでみたい。2025/09/28
harupon
33
「書店男子と猫店主の長閑なる午後」の続編。猫型漠のミカンの発する「ヌゥッ」とか「ヌフー」…可愛げはないような気がするけど店主としての存在感があるわ。賢人の元同級生の拓也の話、篠宮晄の話、美紅の祖母(馨の祖父の妹)祥子と正恭の話。前作のオーナーの馨の曾祖父の話「愛スル人」も心に残ったけれど、今作の馨の祖父の妹の話もまた離れ離れになった悲恋「手紙」。祥子が返事を出せずに細かくちぎっていた手紙の紙片を復元していく場面、正恭の出した手紙と復元した祥子が書いた返事が揃った。正恭はやっと答を見つけた。一件落着。2021/03/19
ダージリン
32
3つの事件がありましたが、どの話も人との関わりに重点が置かれてて、感情移入しやすかったです。そして賢人と美紅の恋愛未満の関係と、兄の馨の過去がやはり気になるのでした(笑)。猫店主ミカンのセリフ(鳴き声?)がとても良い~。2016/05/09
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