内容説明
待望のゴールデンウイーク。こずえが泊りこみで鍵屋を手伝いに来たところ、疎遠なはずの淀川の弟・多喜次が現れ、なぜか彼も泊まることに。翌日、淀川宛に謎めいた依頼が入り、三人は急遽『鍵屋敷』へ向かう。そこには老婦人・皐により、実力派の若手鍵師が集められていた。そして、屋敷中の鍵を開けてコインを集め、その数を競うという奇妙なゲームが始まって…?
目次
序章 少女たちの考察
第一章 鍵と鍵師と、奇妙な休日
第二章 少年鍵師見習い(仮)
第三章 鍵屋敷の怪――富豪と探求者
第四章 鍵屋敷の怪――記憶の中の真実
終章 少女たちの考察、その後
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ツン
95
今度は推理に加えて、予想外に霊まで出てくる展開に。。ただ、本線はきちんと流れてきていて、エピローグのこずえの言葉が波紋を起こしそう。2021/09/03
寂しがり屋の狼さん
86
【それは、開けてはいけない鍵なのかもしれない】シリーズ3作目。(◕ᴗ◕✿)野良猫少女のあらたな居場所となった『鍵屋甘味処改』。淀川の弟も現れ賑やかに。今回はホラー?ミステリー?…こずえは夢の中で淀川の祖母、銀子の過去を知ることに。野良猫はただの猫ではなかった(笑)2024/04/20
七色一味
62
読破。シリーズ3巻目。今回は淀川の弟が登場。この弟、なんだか兄♡っぽい(笑)まぁ、実際は違うのだろうけど、なんかそんな感じのニオイがするなぁ~。そして3巻目にしてこずえと淀川の関係も深まっていく!…や、そんなことはない、のかな?若干、野良猫風味が減ってきている感じはあります。それにしても…「天才鍵師」の設定はどこに行ってしまうのか…。2016/03/05
らじこ
52
鍵ミュージアム!なんて素敵な。現実にもあんな展示会があったら面白いだろう。展示されている色々な鍵の描写に引き込まれ、博物館を楽しんでいる気分に浸れた。こずえの素直さを淀川が受け止めてくれるところが微笑ましい。恋は始まったばかりだけれど、ぐっと距離の縮まった二人の関係に胸がほっこりとした。オカルト色が強く少し肌寒かった鍵開けゲームは、ロマンがあって行く末を追うのも楽しく、結果も和気藹々として読後感がよかった。今回初出の鍵師たちは個性的で、多喜次や彼らがこれからどう絡んでくるものか今後が楽しみだ。2016/11/19
Moemi
45
今回はサブタイトルにある通り、こずえが淀川との関係を意識し始めたことに一番ドギマギしました。相変わらずミステリーの要素は少なめですが、今回はどちらかと言うとファンタジーな要素も入ってきて、夢と現実が入り乱れる様子は、『思い出のとき修理します』に少し似ているかもしれません。最後、こずえと淀川、淀川と祐雨子の関係が有耶無耶な感じに終わったので、次の巻での進展を期待します。2016/01/26
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