内容説明
しまいこまれた心は、鍵が開くのを待っている――。冬休み、母とケンカをして家出した女子高生こずえは、ひょんなことから鍵師の淀川と知り合い、彼の家で数日間の居候生活を送った。今は母とも仲直りし、週末だけ淀川の仕事を手伝いに行っている。かつての依頼人から謎の荷物が届いたり、こずえを心配する母・夏帆がこっそり様子を見に来たり、必死の形相で女の子が飛び込んできたり――鍵屋は今日も忙しくて…?
目次
序章 追憶の庭
第一章 猫と宝箱
第二章 フォトグラファーの心痛
第三章 赤い鍵
終章 未来の家
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
七色一味
88
読破。シリーズ2巻目。まだ慌ただしい感じは抜け切れないけれど、1巻めよりはキャラ的にも落ち着きが見られて安心して読めましたが…。作品の方向性がどうも中途半端かなぁ。ミステリーになりきれず、いい話系になりきれず、コメディになりきれず、という感じが…。次巻でその辺りがどう変わるのか変わらんのか…。2016/02/15
ツン
84
回想と、母視点の最初の2編が特によかった気がします。2021/08/29
葉月たまの
52
こずえちゃんも鍵開けのスキル、磨いていくのかな? 今後が楽しみ楽しみ♪。短編の真ん中くらいの、お母さんがこずえちゃんを尾行する話が面白かった! お母さんと早川さんが付き合うようになったら、面白いなー♪。2015/10/04
よっち
49
母とも仲直りして週末だけ淀川の仕事を手伝いに行っているこずえ。母・夏帆がそんな様子をこっそり見に来たり、謎の荷物が届いたり、金庫に閉じ込められた猫といった事件が発生する第二弾。先代鍵師の話や、早川とともにこずえの様子にハラハラする夏帆の姿だったり、周辺事情も明らかになってきましたが、二人の距離感が何か餌付けされた野良猫みたい感じで、遭遇するのはいいことばかりでもないけれど、でもいい人達に囲まれた自分の居場所を見出しつつあるような関係が何かいいですね。淀川もお気に入り(?)な子猫も増えて、次巻が楽しみです。2015/07/04
ううち
48
淀川さんはイケメン無口な職人だけど情に厚くてお料理も上手で完璧すぎるぜ…。早川くん×夏帆さんのコンビがなかなかいい味出してます。『鍵師お銀』かっこいい!淀川さんの服装のルーツがここにあったとは。お銀さんの現役時代のお話も読んでみたいです。2015/12/19
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