内容説明
全身にみなぎる憤怒と威厳、レーピンの「皇女ソフィア」――凄絶な姉弟喧嘩の末に、権力を握ったのは? 甘やかな香りが漂う、ボッティチェリの最高傑作、「ヴィーナスの誕生」――美の背後に秘められた、血なまぐさい出生の物語とは? 自らを死神になぞらえた、シーレの「死と乙女」――実際に画家とモデルを襲ったその後の運命は? 名画に秘められた人間心理の深層を鋭く読み解く物語シリーズ第2弾。ベラスケス「フェリペ・プロスペロ王子」、ミケランジェロ「聖家族」、ダ・ヴィンチ「聖アンナと聖母子」などなど――。名画に秘められた恐怖を読み解く「怖い絵」シリーズ、待望のオールカラー電子書籍化!
電子書籍版の絵画はすべてオールカラーで収録されています。
本書には、紙版に収録されていた「作品8 セガンティーニ 悪しき母たち」の章と、以下の2点の絵は収録されておりません。
岸田劉生「麗子像 一九二一」
パブロ・ピカソ「朝鮮の虐殺」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
155
レーピン:皇女ソフィア。ボッティチェリ:ヴィーナスの誕生。カバネル:ヴィーナスの誕生。ベラスケス:フェリペプロスペロ王子。ヨルダーンス:豆の王様。レオナルドダヴィンチ:聖アンナと聖母子。ミケランジェロ:聖家族。セガンティーニ:悪しき母たち。(レーニ):ベアトリーチェチェンチ。ルーベンス:メドゥーサの首。シーレ:死と乙女。半分以上誰の作品か知らないものだった。朝日出版社刊行の怖い絵3に加筆訂正し2作追加。解説:村上隆。発見角川。シーレが入った美術学校をヒットラーが落ちたことを知った。歴史は深い。2013/10/29
れみ
126
怖い絵シリーズ3作目。怖いというか迫力ありすぎなレーピンの「皇女ソフィア」。骨肉の権力争いのエピソードもなかなか。ゲインズバラの「アンドリューズ夫妻」→ホガース「ジン横丁」で当時のイギリスの貧しい人々の置かれた状況を解説しているところはとても興味深い。そしてアミゴーニの「ファリネッリと友人たち」に出てくるカストラート(去勢歌手)についてのところはゾッとしたし教会の抱えていた自己矛盾はとんでもないと思う。今回も、絵の怖さというより、その絵が描かれた時代の様々な姿や裏側を知ることができて楽しかった。2020/05/18
しゅわ
82
【図書館】名画が描かれた経緯や、そこに込められた寓意、登場人物のその後 etc… 華麗な絵に秘められた戦慄の背景を知り、より深く絵画を楽しもう!というコンセプトで人気の『怖い絵』シリーズです。タイトルだけ見ての新作!?と思って取り寄せてみたら、『3』をシャッフルして「悪しき母たち」とカバネルの「ヴィーナスの誕生」の2作品が追加した文庫版でした。ボッティチェリとカバネルのヴィーナスを並べ、その“怖さポイント”が違うのが面白いですね。解説を読みながら絵を確認しようとすると…絵の方も文庫サイズで涙。2014/08/17
かのこ
77
新・怖い絵は予約数も多くて、借りられるまでだいぶ時間がかかりそうなので、ひとまずこれでシリーズの読み終え(^^) たくさんの「怖い」を味わう中で、遠い過去の作者の思考を目の前にいるように理解できる瞬間があって、知的好奇心をかきたてられるシリーズだった。 中野京子さんの本、他のも読んでみたい!(о´∀`о)2018/01/23
羽衣 空
67
怖い絵3の文庫バージョン。世界史はあまり興味はなかったがこれをきっかけに少し感心が湧いて来た。ハードルが少し下がった感。絵と解説を行ったり来たり。文庫なので絵が小さいのが残念だか仕方ない。中野京子さんの他の本も読んでいきたい。2017/10/28
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