文春e-book 小泉純一郎独白

著者名：常井健一

文藝春秋（2016/03発売）

• ISBN：9784163904153

内容説明

小泉純一郎はいま、どんなことを考えているのか？
政界引退後もなお、その記憶が語り継がれ、人気の衰えも知らぬ元総理。
総理官邸を後にして10年、初めてロングインタビューに応じ、
ノンフィクションライターと向かい合った4時間半。
安倍政権、野党再編、原発ゼロ、闘争の作法、盟友との決別、息子・孝太郎と進次郎、我が「余生」……。
「小泉純一郎にオフレコなし」
一年生議員の頃から永田町界隈の記者たちの間でそう謳われただけあって、ロマンスグレーの男はざっくばらんに語った。
小泉純一郎は過去をどう総括し、どんなニッポンの未来を構想しているのだろうか──。
●「原発は安全、安い、クリーン。これ全部ウソだ」
●「選挙に弱い政治家は圧力に弱いんだよ」
●「酒と女は二ゴウまでって（笑）」
●「小沢一郎は橋本龍太郎より面白かったな」
●「俺なら原発ゼロを総選挙の争点にする」
●「安倍さんは全部強引、先急いでいるね」
●「議員やめてから靖国に一度も行ってないよ」
●「自民党は総理に何言おうが自由だった」
●「進次郎の結婚は四十過ぎでいいよ」
●「政界っていうのは敵味方がすぐ変わるんだよ」
●「『女性遍歴を書いてください』って言われる（笑）」

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[KAZOO]

小泉さんの話になるとどうも安部首相と対比してしまうのですよね。長期政権には恬淡とされていたこともありますが、きちんとやるべきことはやった気がします。政治家としては一流です。安部首相は、消費税を反故にしてしまうし、自分の人気取りしか興味がなく政治家としての矜持がないですね。この本は持ち上げすぎの感もしますが、なぜ安部首相がこんなに人気あるのかわかりません。オバマさんと同じで何もしないですよね。愚痴になりましたが私は右翼なので現状が我慢なりません。

2017/03/29

[リョウ万代ホーム施主|貯金おじさん]

単純明解で分かり易い内容。自分の話は回りくどくなりがちなので、小泉さんの話し方は参考になります。

2016/05/16

[黒猫]

私が政治に興味を持ったのは学生時代。小泉純一郎が総裁になった時だった。そして小泉純一郎が総裁の満期を迎え、政界を去った後政治に興味を失った。小泉さんは型破りだった。就職氷河期と言われた学生に政治に興味を持たせてくれた。国会論戦は最高だった。下手な芸人よりよほど面白かった。劇場型政治、ワンフレーズ等々様々なマスコミ、野党の批判を悠々とかわしながらも、郵政民営化を成し遂げた。とにかく、小泉さんは分かりやすかった。永田町の変人は常識人だった。最後に原発ゼロでひと花咲かしてくれたら嬉しい。進次郎さんにも期待！

2016/03/09

[チェアー]

小泉さんの言う原発ゼロって、なんかえさんくさい。原発ゼロって、単独で成立することはないと思う。もっと質素で豊かで、他者を思いやる世の中にしないと実現しないでしょ。だけど、小泉さんは、自らが推し進めた新自由主義を無視して（触れると都合が悪いんだろうなー）、聞こえのいいとこだけ、おいしいところだけ取り上げてる。そこにずるさを感じてしまう。そんなこんなを考えさせられたインタビュー本でした。

2016/06/30

[hiro]

ここ20年の間で、小泉純一郎ほど「言葉」の持つ力を信じ、それを使いこなした政治家はいないのではないだろうか。 先日、息子である小泉進次郎に接する機会があったが、一瞬にして心を鷲掴みにされた（涙）この「人たらし」能力は、小泉家のDNA+父親による帝王学によるものか。

2016/10/16