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内容説明
敗戦後、自信を失っていた日本人に希望を与え、ナショナルプライドを復活させた新幹線。鉄道や道路などのインフラを整備して国家を発展させた海外の例なども交えながら、ナショナル・シンボルとしての新幹線を論じていく。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あちゃくん
47
この週末九州旅行をするにあたって、九州新幹線のなかで読もうと思い購入した一冊。今後の日本を考える上で、重要な論点をいくつも出してくれているように感じます。国を人体に例えて、人と人の交流を図る神経系として新幹線網を整備していくべきという著者の主張はわかるものの、新幹線の利便を感じる射程は500キロ程度であり、現在整備している路線以外でそういった地域があるのかなという疑問は感じました。それに日本の地形は結構複雑でお金がかかるぞと、トンネルの多い九州新幹線のなかでそう思いました。2013/08/25
takao
3
新幹線はローマ時代から。全国を新幹線でつなげて、強く明るい日本へ 2020/02/26
gen-i
3
読み始めは全くリンクしなかった新幹線とナショナリズムだったけど、東海道新幹線開通にまつわるエピソードを読むにつけ合点がいった。著者も述べているように兎角ネガティブで、族議員や利権的なイメージで捉えられてきた新幹線事業(高速道路然り)だったので、この本はそのイメージを多少なりとも払拭してくれたし、リニア新幹線による東京-名古屋-大阪のメガロポリス構想なんかは非常に魅力的にも感じられた。国の防災という側面からも新幹線構想に少し期待を持ちたいと思えたし、再度具体的に議論をし直し始める時期に来ているのかもしれない2013/08/16
Tatsuya Osada Suzuki
3
とかく日本国内ではネガティブなイメージで語られがちな「新幹線」(に代表される公共事業)と「ナショナリズム」というキーワード。 しかし、国の経済発展と防災・減災の観点からリニア新幹線と地方新幹線の早期整備、開通が重要になるのだそう。 東京オリンピック開催が決まったら、リニアは早まるかもしれませんね〜。2013/08/12
msykst
2
この人の事よく知らないで読んだんですけど、安倍政権の参与やってた人で、その時に書いた本なんすね。なのでマニュフェスト本的な書き方なんですけど、今って「政治的な説得」を成立させるための論理を構築するのって本当に難しいんだな、と感じた。内容は今時珍しい公共事業によるインフラ整備論で、まずは新幹線事業の歴史を見つつ、当初は旗色が悪かった新幹線事業の開発の成功には所謂「健全なナショナリズム」が機能を果たしていたという話をしつつ、現代においてもリニア新幹線と整備新幹線ガンガンやるべき、と。2016/09/15