内容説明
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バチカンの改革を主導する教皇フランシスコの素顔に、撮り下ろし写真で迫る!
ナショジオ本誌2015年8月号カバー特集「バチカンは変わるのか? ローマ教皇の挑戦」取材時の撮り下ろし写真に、教皇の言葉を添えて、新生バチカンを目指す教皇の知られざる素顔を明らかにする貴重なビジュアル書籍。
文=ロバート・ドレイパー
ナショジオ本誌、「ザ・ニューヨーク・タイムズ・マガジン」「GQ」などで活躍するライター。著書に『ローリング・ストーン風雲録 アメリカ最高のロック・マガジンと若者文化の軌跡』(早川書房)、『ハドリアヌスの長城』(文春文庫)、『Dead Certain: The Presidency of George W. Bush』(未邦訳)、『Do Not Ask What Good We Do: Inside the U.S. House of Representatives』(未邦訳)など。
写真=デイブ・ヨダー
ミラノとローマを拠点とする写真家。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaoru
12
初の南米出身、イエズス会出身のフランシスコ教皇。優しさと厳しさを併せ持ち、教皇庁の改革に乗り出すだけでなく、マフィアを批判し弱者を思いやる。ロックスターと呼ばれる人気を誇るも質素な生活ぶり。不信心者の私でも心惹かれる。美しいバチカンの内部、信者たちやバチカンで働く人々の写真も良い。11月訪日なさったが、教皇の目に現代日本はどのように映っただろう。カトリックに対する理解はあまりないが、惹かれる芸術作品にはなぜかカトリックの影響がある。西洋のバックボーンの一つであるキリスト教をさらに知りたいと思わされた。2020/01/15
Christena
9
ナショナルジオグラフィックらしく、美しい写真としっかりとした読み応えのある解説で、教皇フランシスコの魅力を、これでもかと語った一冊。カトリック教徒として期待しつつ、少し美化しすぎなのではないかと疑ってしまったりして。それにしても写真の中の群衆が、共通してスマホで教皇を撮影していることが印象的だった。2016/04/26
paumi
7
教皇フランシスコはとにかく“接する”がモットー。歴代の教皇がしてこなかった触れ合いの実践をフランシスコはやっている。先代教皇の退位にフランシスコの改革に、現代の教会は激動の時代に入っているんだとつくづく感じさせられる。しかしこのような革新的な教皇だからこそ、教会は時代に対応し進化し続けるという希望が持てる。個人的には172~173Pの真ん中を歩く教皇をスマホやタブレットで撮影するおびただしい数の司祭たちがお気に入り。伝統の儀式と現代の文明のギャップが面白い。2017/03/20
mame_maki
5
★★★・・・美しい表紙と謎で満ちたバチカンに迫りたく手に取る。理解できない事はいっぱいだけど、『家庭生活を大切にしなさい・・・』など、そうだなって思えることも書かれている。私には理解出来ない世界だが、こう言う事に熱狂的になる人々がいることを知った。2016/04/01
ゆかり
1
クリスチャンではないが、カトリック系の学校を卒業、その時に知ったアッシジのフランシスコが好きで教皇の名前もフランシスコ、そして以前バチカンを旅行したこともあり、懐かしさも手伝い、手に取った。ナショナル・ジオグラフィックらしい豊富な写真に教皇フランシスコの言葉が掲載され、心に響く。そのひとつ「信仰は、暗闇を追い払ってくれる光ではありません。それは、暗い夜に足元を照らし、旅の手助けをしてくれるランプなのです。」。自浄力を高めるもの。なんか、ほっとする。2019/07/06