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  • 著者名:加藤秀行
  • 価格 ¥1,119(本体¥1,018)
  • 文藝春秋(2016/03発売)
  • ポイント 10pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784163904146

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内容説明

新人登場! 「いま」を描ける才能がここにある。

IT企業、シェアハウス……クールな文体でスタイリッシュな世界が秘める真実の感触に迫る! 文學界新人賞受賞作&芥川賞候補作。
吉田さん、綿矢さんが、その才能を高く評価しています。


吉田修一 「触れればすぐに破れる「今」という薄い膜に、作者の指は慎重に触れようとしている」

綿矢りさ 「新しい扉を目の前で開けてくれる」

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おしゃべりメガネ

134
オードリー若林さんのオススメ本というコトで手にとった初読みの作家さんです。芥川賞候補作品だったとのことですが、色んな意味でその評判は納得ですね。芥川賞関連の作品にはレビューにて、何度も同じようなコトを書いてますが、やっぱり雰囲気を味わうことが、何より最優先なのかもしれません。それでも『シェア』に登場する「ミー」はとても不思議な魅力を醸し出すキャラで、最後までそのチャーミングかつ頭脳明晰な感じに魅せられました。読了して「で、結局なんだったの??」とはなってしまった感はありますが、まぁ、よしとしますかね。2017/06/13

かみぶくろ

108
芥川賞候補の「シェア」と文學界新人賞の「サバイブ」の二本立て。「シェア」はベトナム人女性の迷いのないエネルギーと比して、日本人が抱える迷いが際立つ。日本、とりわけ東京という世界の最先端かつ恵まれた場で生きているのに、この置いてけぼりにされている感はなんなのか。一体何を追えばいいのか。諸々のエピソードをみても、国際感覚豊かな著者なのだと思う。「サバイブ」は才能というか個性のお披露目。同時代的なユーモアがけっこうツボった。二作とも、現代の世俗の先っぽを描きつつなかなか深い。次作も期待してます。2016/05/04

starbro

96
今回の芥川賞関連4作目です。加藤秀行、初読です。日本の今を上手く切り取っている感じがします。2作の短編の内、表題作「シェア」がオススメです。あくまで素人ですが、芥川賞受賞作「死んでいない者」よりも、新しさや才能を感じました。バンコク居住で現在の日本を俯瞰的に見ているんではないでしょうか。もう少し私が若かったらミーちゃんと一緒にビジネスをしたいと思います。2016/03/03

きむこ

71
朝井リョウさんのお勧め本。芥川賞候補になった『シェア』とデビュー作の『サバイブ』の二編。うーん独特だ。これは評価が分かれる作品なんだろうなぁ。私はこの独特な淡々とした空気は嫌いじゃない。両作とも高学歴エリートの著者の経験が生きているのだろうなぁと感じる世界。IT企業、シェアハウス・・今の時代を反映しているようなスタイリッシュな世界の中で若者たちのそれぞれの苦悩を描かれていた。★42016/04/13

ゆかーん

65
朝井リョウさんがお勧めしていたので読んでみました。著者は、東京大学経済学部卒業後、「DIマーケティング」を設立した社長。起業し成功した人間だからこそ書ける世界が、この小説にはあるように思います。現在バンコクに在住している著者は、日本の企業のグレーな部分を、この小説に出てくるベトナム人の女子留学生の目線で、鋭く突っ込んだ文章で表現してします。今の企業の新しいビジネスに焦点に充て、会社としてまた人として成長する、様々な人間模様が描き出されている小説のように感じました。これがデビュー作とは驚きです!!2016/05/23

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