内容説明
ミュリエルの誘いでローム王国の祝典に参加するため、船上の客となったキャサリン。デッキに出ると、近くで駆落ち話が聞こえてきて――。さらにその話が発端となり、王国を巻きこむ盗難事件に挑むことに! 書き下ろし短編「チェリーザの求婚」も収録。
※本書は、平成十五年三月、角川スニーカー文庫より刊行された『レディ・ガンナーと宝石泥棒』を改稿し、書き下ろし短編「チェリーザの求婚」を加え、文庫化したものが底本です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
41
ミステリ、アクション、ファンタジー、すべての面白みが凝縮されていてとてもよかった。やっぱり勇気ある女の子が登場するお話は大好きです。2016/05/30
るぴん
27
たまたま聞いてしまった駆け落ち計画から、宝冠盗難事件に巻き込まれるキャサリン。やはり彼女の行く先々でトラブルが…。正義感と決断力に優れたお嬢様の行動は、読んでいて清々しい!そして今回はさらにミュリエルとアンジェラが増え、強いお嬢様3人が大活躍。痛快だった(^O^)アナザーレイスの用心棒組は、今回はあくまでサポート役。中でもヴィンセントはあまりセリフもないし、便利な移動手段としてしか認識されてないような気がする(^_^;)書き下ろしの「チェリーザの結婚」も、短いながら面白かった。2016/03/05
ななりー
26
シリーズ第3弾。キャサリン・アンジェラ・ミュリエルのお嬢様3人が大活躍でした。宝石泥棒の正体は分かりやすかったけど、なかなか手強いキャラでしたね。今後も出てきそうなのでちょっと楽しみ。ダムーとミュリエルの相容れない感じも切ないけど、今回ちょっといいシーンもあって良かった。ミュリエル報われるといいんだけど。今回の駆け落ち騒動。父親に身分違いの彼の事を言えず、また彼が犯罪者になってしまうにも関わらず駆け落ちを選んでしまう。強い女性ばかり出てきていたからこういうお嬢様が新鮮でした。むしろお嬢様はこういうものか。2016/05/21
あゆみ
22
★★★★★ キャサリン、ミュリエル、アンジェラ、この3人のお嬢様たちの行動力や戦う姿がとても清々しい!アンジェラはキャサリンと同じく勝ち気で正義感の強い性格だが、キャサリンより年上で考え方も大人びていて好ましい!自分の本心を父親に告げることはできず、その父親を捨てて駆け落ちすることはできるというエレオノーラの考え方にイライラする。でも、やっぱりこのシリーズは魅力的なキャラが多くて読んでいてとても楽しめる!2016/03/10
豆乳くま
19
キャサリン、ミュリエル、アンジェラの可愛くて素敵な強ーいお嬢様の戦う様は最強で痛快。鰐のミュリエルと爬虫類嫌いのダムーの全く噛み合わないくだりが大好き。今後もあの狐のヤツが出てくるのでしょうか?許せん。2016/04/07