内容説明
サビーナが同居している親友のナタリーは、いつも人に裏切られてきた。そのナタリーが、今度こそは本物の愛を見つけたと宣言し、ロッドという青年と二人で、自由な旅へと出発していった。ナタリーがロッドから贈られた指輪は、紛失を恐れて家に置いてある。ある日、息をのむほどハンサムなヨークと名乗る男性が現れ、あの指輪は瀕死の重病で入院している祖母のものだと言い出した。ヨークはロッドの従兄で、ロッドが祖母の指輪を盗み取ったようだ。祖母は、ヨークが結婚したい女性にその指輪をつけてもらい、二人で病院に見舞いに来てくれるのだけを待っているという。ナタリーを裏切ることはできないが、病重い老婦人のことも心配だ。サビーナは問題の指輪をはめ、ヨークの婚約者役を務めるしかなかった。だが事態が複雑に展開し、つらい恋の悩みまで抱えることになるとは……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kina
1
どうにかして、「ヒロインが婚約指輪を指にはめ、よく知らないハンサムの婚約者としてその祖母に会いに行く」シチュエーションを作り出そうとしているけど、無理があるよね。別に「私関係ないんで…」って言って無視してりゃいいのにね。そう出来ないお人好し(ちょっとバカ)な、定番ジェシカヒロインでした。このカカップルの場合、愛と欲望はあんまり変わらない気がします。2019/07/15
りりか
0
ヒロインはとても心が優しい女性。でも、さすがに話に無理があるかな…。あれよあれよと偽りの婚約話がまとまっていく展開にはちょっと笑ってしまいました。でもいつものジェシカ・スティールらしく、ラストはたっぷりの告白場面でハッピーエンド。楽しかったです。2012/03/04