内容説明
医師シエナとともに、ヴェッキオ宮殿に向かったラングドンは、監視カメラにダンテのデスマスクを盗み出す自分の姿を見出し、驚愕する。マスクの所有者で大富豪のゾブリストは、壮大な野望の持ち主だった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
462
物語のプロットを複雑にする因子であると思われた孤独なスナイパーだったが、いともあっさりと姿を消す。代わっていかにも怪しげな(正体はおおよそ推測できるが)人物が登場する。ダン・ブラウンは、根幹のアイディアは別として、少なくても本書においては緻密な構想の下に物語を書いたのではなさそうだ。あるいは下巻ではこれが統合されて、読者は驚嘆するのかも知れないが。そして、この巻ではダンテの詩句に基づいた暗号解読の要素が濃厚になるが、中世的なイメージに粉飾されてはいるが、謎解きとしては弱いように思われる。2019/09/04
れみ
205
追っ手から身を隠しながらデスマスクに書かれた文章の解読を進めるラングドンとシエナ。そこに新たに加わった人物の正体がびっくりではあるけど消去法から行って予想通りという気もする^^;ラングドンが関わった人々(とくにシンスキー)の視点でここまでの経緯が語られることで失われた記憶の部分が分かってきたけど彼自身の記憶が戻らないと何が起こったのか分からない部分もあるみたいだから下巻での展開を読むのが楽しみ。2016/10/27
ehirano1
159
#展開さらに加速。#ヴァエンサ終了のお知らせ。#「チェルカ・トローヴァ=cerca trova=尋ねよ、さらば見いださん」、覚えておきたい言葉。#Wikipedia登場。#ゾブリストよ、お前は何様のつもりだ!#やっぱり、イタリア語とラテン語が分かればもっとニヤニヤできるのに。2018/10/06
mariya926
129
人口を減らす陰謀説は聞いたことがありますが、コロナも影響があるのかな?いつもラングドンの近くに首謀者がいるのに、最後の最後で気がつくパターンが多い気がします。それとラングドンと仲のいい研究者が必ず犠牲になっている…。顔が広いので仲のいい研究者は多い気がしますが。そして脳の手術をしたのに、そんなにハードに動いてもいいの?と色々な疑問と共に読んでいます。正直ミステリー的にはサッパリ予測すら出来ないので、そんな事ばかり気にしていますが(笑)閉所恐怖症より事件に巻き込まれることをそろそろ気にした方が…(笑)2020/04/05
扉のこちら側
110
2016円467冊め。記憶がもどらないまま敵味方が入り交じり、一体誰がどちらの陣営に属するのか。WHOと大機構側の思惑は徐々に明らかになってきたが、具体的にどういう「手段」が取られることになるのかは名言されず。フィレンツェの地図が巻頭についていないのでネットで調べながら読んだのだが、次はヴェネツィアとは。下巻へ。2016/06/25