ハヤカワ文庫SF<br> ラグランジュ・ミッション

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ハヤカワ文庫SF
ラグランジュ・ミッション

  • ISBN:9784150120542

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内容説明

2030年、地球軌道上のラグランジュ・ポイントでは、ヘリウム3輸送機をめぐる激しい攻防戦が繰り広げられていた。タイのリゾートホテルの一室から、高性能ラップトップ・コンピュータを駆使して海賊衛星を操り、輸送機強奪をもくろむ天才ハッカーのデビッド。一方、米国空軍大尉エリザベスは、対海賊用の新兵装を搭載した衛星で勝負を挑む! だがこの戦いは巨大な陰謀の序章にすぎなかった。迫真の近未来テクノ・スリラー!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinnov

37
宇宙に出ない宇宙海賊の話は、痛快で心地の良い体験だった。 ハーロックもエメラルダスも登場しないけど、まっとうな宇宙海賊の物語だ。 解説の終わりの一文「宇宙がもっと近くになるといいなあ。」 ホントその通りだ。2025/02/26

ニミッツクラス

25
16年の税抜920円の青背初版。カバーは月からのヘリウム3を満載した無人貨物機とL1から進出した略奪衛星と軌道軍の迎撃衛星か。地球-月間でのリアル(よって地味)な航宙機(貨物機や人工衛星)の運用と略奪話に地上での犯罪サスペンスを加えた、手放しにとは言えないまでも面白い話。何かのアワード(H/N賞は無理だがキャンベルやクラーク賞辺り)を狙うにはどこか構成にムラのある不均一な印象。結末(関係者の処遇)も現実的なのだろう。著者のFC物の処女長編「A Darkling Sea」の方を刊行して欲しいな。★★★★☆☆2020/04/09

鐵太郎

25
ラトヴェリア、グランドフェンウィック大公国、クリンゴン帝国、そして海賊旗をエンブレムにした宇宙海賊がお宝を狙うってシチュエーションを、臆面もなく現代、2015年に登場させた宇宙活劇。出だしはなんじゃこれ状態だったけど、最初の1/3を乗り越えれば俄然面白くなります。科学的整合性やあり得べきテクノロジーもしっかり踏まえています。なるほど、現代でもこんな冒険活劇が書けるし、読めるんだ。SFはまだまだ捨てたもんじゃないぜ。2016/05/02

Mzo

15
小川一水が面白いと誉めてたので買ってみた本。宇宙海賊もののSF、と言われて壮大なスペースオペラを想像してたら…そう来ましたか。確かに面白いですね。展開がいかにもアメリカ的というかハリウッド的だけど。(邦題は翻訳ミスだと思います。原題のCORSAIRを活かした方が良かったのでは?)ところでこの本、舞台の関係から『オービタル・クラウド』と比べられることが増えそうだし、私の好みも実はそっち。でも、できれば両方とも映画化して競演して欲しいなぁ。2016/03/26

けいちゃっぷ

14
元カレとカノが片や宇宙海賊、片や米国空軍。 海賊が狙うのは月で採掘され地球へ送られる、高価で希少なヘリウム3。 運搬船を地球からハッキングして落下地点を変え、そこで待ってる仲間が回収するという作戦。 いろいろあってついに最大のピンチを迎え、あとは予想通りの流れで・・・。 久々のいかにもアメリカっぽいエンタメ感満載のSFで面白く読めました。 412ページ 2017/09/17

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