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内容説明
自然界を超越した異形の生物──HA(ヒューマナイズド・アニマル)。それは遺伝子を“設計”された、ヒトと動物とのハイブリッド。HAが備える驚異的な身体能力は、野心を抱く人々の策略によって殺りくの現場へと投入され、その真価を発揮していく。ヒトは何のためにこの異形をデザインしたのか──その背景には、人類の未来へとつながる壮大な計画が横たわっていた! 稀代の表現者・五十嵐大介が放つハードSF、ついに登場!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
傘緑
38
無音。吐息も、心臓の鼓動も、血の滴り、まばたきでさえも…恐ろしくも静かな「狩り」の話。設計され計劃された(ディザインド)人間のいない森で倒れた木々の立てる声。「俺は狩りが好きだ。狩る瞬間、俺は”世界”になる…雨になり風になる鳥になる草になる…弾になる血になる内臓になる…狩りの瞬間その場のすべてになる。世界になる、この感覚が俺は好きだ」人と獣のキマイラな世界、文明の果つる前衛・始原、闇の奥。「鼻をなくしてしまったのか、堕落したイブの子らよ…ああ、しあわせな水のにおい、すばらしき石のにおいよ(チェスタトン)」2017/02/12
N島
33
五十嵐大介先生の新境地。拡張された感覚を視覚として認識。人ならざる者の見る世界が原稿用紙の中で躍動する様は圧巻の一言に尽きます。五十嵐先生が試行錯誤の末に培ってきた漫画技法が遺憾無く発揮された本作。これまでにないスケール感で綴られる物語にも大いに魅力を感じるところ。次巻が楽しみです。2016/03/27
昭和っ子
30
読み友さんのレヴューでこのマンガを知りました。絵のうまさ、世界観、独特の表現、ものすごい面白い!それにしても無国籍な舞台設定ですね。こんな世界に浸っていると、人種がどーのこーのなんてカンケイなくなりますねー。「リトルフォレスト」は映画のみ見たのですが、私はイマイチで、ちょっとどうかな?と思っていたのですが、マンガでしか描けないと思われる表現がすごい。マンガの表現、進化してますねー!2017/04/14
G
26
五十嵐作品はどんな話においても詩的だ。画の力もさることながら、コマ割り、台詞の間の取り方まで。本作は人によって作られた異形の者たちの物語。人が神の領域に入り込むには浅く、しかし席巻している時代の感覚が鋭く描かれている点も興味深い。う〜ん、やっぱり詩的で素晴らしい作家さんだな。2016/03/16
ぐうぐう
26
五十嵐大介の最新作は、『サイボーグ009』へのオマージュをまずは感じさせる。遺伝子操作により誕生したヒューマノイド・アニマルは、宇宙開発に適応した存在としての目的だったが、そこに軍事目的という企みが絡んでくることで、殺人兵器の側面を背負わされる。この設定は、そのまま『サイボーグ009』におけるサイボーグ戦士達の設定と重なるのだ。そう考えると、この物語は、やがてきっと、「なんのために戦うのか」「私達の存在理由はなんなのか」といった、HA達の心の葛藤へ行き着くはずだ。2016/03/11
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