内容説明
いつの時代も忍耐を強いられるのは女――。昭和十九年。五人の子供に恵まれ、大店のお家はんとして過ごす柚喜だったが、その穏やかな日々にも戦争の暗い影が忍び寄ってくる。太平洋戦争が長引くなか、想いをあきらめ、夢を捨て、家を守るためにだけ懸命に生きた女たち。血脈の愛しさと切なさを赤裸々に描き、母と娘の絆を問う壮大な家族の物語、感動の完結。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
キムチ
2
読む進んでいくとやはりというか「お家さん」の踏襲を禁じえない。この人はこういう系統だろうか・・家を守る女性を描いて、そこで魅力を感じさせたいのか、あるいは苦労を感じ取ってほしいのか・・2011/10/15
renren
2
三部作を一気に通読。胸が揺さぶられ、苦しいような感情が胸に満ちる。不条理が日常の世界で、強さや努力、忍耐さえもが周囲を傷つける。時代を描き、人を描いた秀逸な小説。異見はあるだろうが、私はひたすら柚喜さんに感情移入したな。なにがあるにせよ、己の命を消すことで回りに(結果的にせよ)復讐することには同意できない。2009/11/09
ゆみちゃん
1
サイコロの『一の裏は六』…人生は何が起こるか分からない、『今日よりは多い目(良い日)となる明日を信じて散らずに生きる。』あらがうことの出来ない大きな波に飲まれそうになることや絶望に負けそうになる日もあるかもしれないがそれでも生きていくのが人生。三部作、どの人物描写も素晴らしくのめり込み一気に読み終えました。2012/04/04
kazu@十五夜読書会
0
ハードカバー読了済み(文庫もダブル登録で、共読本に反映させる)
ひろちゃん
0
B+2009/03/25
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