内容説明
お腹の奥に「何か」がいるような違和感を感じた少女・真央。困惑する彼女の前に現れた不思議な少女”旅人さん”と共に、真央は違和感の正体を探るが──。少女たちの不可思議な日常を描く、香奈菱高校シリーズ第3弾
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yobata
19
BOOKOFFで発見,購入。新風舎版は既読済み。香奈菱高校シリーズ第三弾。角川再版するにあたりスマートに修正。角川版やっと揃ったw子供から大人へと成長する狭間の中で、現実より虚構が強かった御前崎真央と旅人さんこと林田の2人の物語で、1人は大人になる道を見つけてしまい,1人は永遠の子供になってしまう…。そんな虚構に思われたくだらない現実を受け入れた真央と受け入れられなかった林田。そんな少女達の繊細さや現実と戦う空虚感,喪失感はやはり日日日さんらしい作品だよね。そんな心許ない繊細さが儚く綺麗だと思う。2015/04/13
冬見
5
「悪意には様々な種類があるわよね。憎悪。嫌悪。嫉妬。怨恨。あなたの孕んでしまった悪意はーーいったいどんな顔なのかしら? その悪意の正体は何? 餓鬼と名づけられたあなたの赤ちゃんは、何を栄養にして育って、今はどんな姿でいるのかしら?」2015/03/09
凪
3
先程読了。これで日日日さんの香奈菱高校シリーズ3冊を全て読み終えましたが、どれも最後で物語が劇的に動きましたね。今回もやはり予想外の展開でした。良かったと思います。2012/02/25
愛迷もこ.
3
虚構の世界から現実に目覚めた少女だけが生き残る世界。彼女が捕らわれている虚像から、現実へ救い上げてくれた″旅人さん″はもういないけど。あの時素直に現実を受け入れていれば、あんな暴言を吐かなければ。旅人さんは今でも此処にいたのかな。否、全てのウェンディが大人になっていく中で、旅人さんは独り其処に留まったのだ。そして真央はその喪失を認め、また大人になってゆくのだろう。2012/01/24
そら色
3
本屋で見かけ気になり購入。著者の「日日日」であきらって読み方がすごいですね。お話は冒頭から主人公の少女目線で進むため、この少女が最後に自分の置かれている状況を認識するまで私も頭に???を抱えたまま、少女の状況の変化を読み進めていった感がありました。ワクワク感とは違うけれど、「えっ・・・、その後どうなったの?」と上手いように気になる展開が続くため、一気読みちゃいました。何となく気になって手にとった本だけどけっこう自分好みの本で、この方の別の本もさっそくチェックしようと思います。2012/01/18
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