角川文庫<br> 仁義なき戦い〈死闘篇〉 美能幸三の手記より

個数:1
紙書籍版価格
¥462
  • 電子書籍
  • Reader

角川文庫
仁義なき戦い〈死闘篇〉 美能幸三の手記より

  • 著者名:飯干晃一【著者】
  • 価格 ¥550(本体¥500)
  • KADOKAWA(2016/02発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041464014

ファイル: /

内容説明

昭和38年4月17日深夜、山村組組員が打越会会員を急襲、一人を射殺した。この一発の銃声が、敵対する両組による“広島ヤクザ戦争”の引き金となった。しかも背後には、力による日本制覇を狙う神戸の山口組、本多会の二大勢力がひかえていたのだ。殺(や)られたら殺(や)りかえせ――ヤクザ同士の血で血をあらうすさまじい抗争は、その一応の終結をむかえるまでに、組員のほか、巻きぞえにされた一般市民を含め、なんと40名を上まわる生命が奪われていった。これは、その渦中にあった美能組元組長・美能幸三の手記をもとに構成した、迫真のドキュメントである。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

燃えつきた棒

19
どこかで見た光景だ。 若者は鉄砲玉にされ、いとも簡単に死んでいく。 長老達は、その屍を踏みつけにして益々肥え太る。 世の中の構図っていうのは、こんなにも変わらないものか。 怒りと暴力衝動を掻き立てるかのようなあのテ ーマは、いつか僕の中でも鳴っていた響きかも知れない。 2016/05/24

yi120

5
昔この映画が好きで全5作複数回見たがフィクション感覚、しかしかなり史実に近かったのを今更ながら驚いた。セリフがそのまんまな箇所も随所に。不思議なのは山村を本気で狙う者が居なかった事と美能の異常な我慢強さ。2023/03/15

ぼっせぃー

4
仁義なき戦いシリーズは大好きなのだが、フィクションとしてめちゃくちゃ膨らませてあるのだろうと想像してノンフィクションである原作を読んでみたら、映画をほぼ地で行っているどころか原作の方がドギツい展開が出てくるのでたまげた。特に、山守義雄(山村辰雄)、広能昌三(美能幸三)、打本昇(打越信夫)は映画そのままの雰囲気(本来逆だが)で、映像化した時のクオリティの高さ、特に人物像の息遣いのリアリティに改めて感心した。2022/01/31

Aminadab

4
連休なので読みかけの本を中断して、永らく積ん読していた文庫本二冊に手を伸ばす。映画は実は第一作をDVDで見ただけ。美能幸三という中小規模の組長が獄中で綴った手記に、社会部記者上がりの作家が肉付けして週刊誌の連載記事にしたもの。ものすごく面白い。映画だと金子信夫が演じる山村辰雄の、捨て身で寝技の格好悪いリーダーシップがすごい。美能はすっかり嵌められて、商売敵の組長を拳銃で撃ち、討ち漏らすと自殺させられそうになる。映画だと松方弘樹が演じる舎弟に引退させられたかと思うと、意外や意外の一発逆転で復活する。2018/10/09

にゃおまる

4
ほぼ映画と同じ。よくも映像に出来たものだ。しかし、美能さんは色々とよく耐えたものだ。山村は何回殺されててもおかしくない。仁義もなんもない。むしろ酷い。現代ヤクザの始まりを見るとやはり戦争に負けたのが痛かったなと。2016/09/22

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/445505
  • ご注意事項
 

同じシリーズの商品一覧

該当件数2件 全てにチェックを入れる/全てにチェックをはずす