内容説明
とある事情から公爵邸で侍女として働くことになったジゼル。彼女に与えられた仕事は、離れに住む公爵家三男で魔法技師の青年シリルが目覚めるときに傍にいるという変なものだった。首を傾げるジゼルだったが……。仕事初日、目の前で寝ぼけた彼がベッドから消えて、気づけば天井裏に!? って、寝ぼけ癖、ひどすぎませんか!!寝ぼけ癖がひどすぎる青年と彼の世話係になってしまった侍女のラブファンタジー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
蝶よ花You
41
見事に王道な、王道規格外作品。大いに相反する表現ですが、これが最もこの作品を評するに値するかと。表紙絵と題名から、何か寝起きに難のあるご主人様を巧く目覚めさせ、見初められるという、メイドさんのシンデレラストーリー的なお話かと思いきや、「目覚めさせる係」ではなく、「目覚め番係」とな?主人公二人の惹かれ合う様は正に王道。背後でしれっと紡がれる、身分差の溺愛物語も見事に王道。ただ、ヒーローの素性やらヒロインの置かれる環境やらがありそうで無い設定。よって、紡がれる物語も王道を地とした想像以上の展開。実に好物作品。2016/04/29
葉月たまの
29
面白かったー♪。ジゼルさんとシリルさん、お似合いだね♪。フランシーヌさんとエルネストさんのカップルもお似合い。でも、王太子さまの恋人がどんな人なのか分からないのが残念だった><。2巻ではそこらへんも分かるかなあ~? 2巻も楽しみ♪。2016/08/18
なつきネコ
28
こういった作品を久しぶりに読んだが、面白い。公爵家の三男坊を目覚めるのを待つだけなのに大変。寝惚けグセの魔術師って苦労するな。決めたら一直線なシリルもいいな。さらに魔術設定。ラノベの魔術はスゴい感を見せようとするが、ヘンテコな感じやオカルト感が出て良い。猫のジゼルの無茶に地面をバシバシから、ジゼルの行儀作法は習ってますが、猫語は習ってませんの返しは良かった。女性の書く行動派は嫌らしく感じる事はあるが、ジゼルは良い所に納めて好感が持てる。一番は父親との一騎討ち、まさか、このレベールで、見るとは思わなかった。2017/06/22
瀧ながれ
27
強い魔力を持つために、寝起きに瞬間移動してしまう公爵家の三男。訳あって公爵家に身を寄せるヒロインは、彼の目覚めを見守る役につく。…という、ちょっと説明しにくい設定なんだけど、読んでいるうちに世界観がわかってきて、先が気になってしまう不思議。ヒロインは厳密にいうと使用人ではないので、公爵令息に遠慮ない物言いをするし、仕事より遊んでいる雰囲気だけど、まわりが許してるから、ま、いいかな(笑)。ハッピーエンドかと思ったらナンバリングされてました。続くのか、どうやるのかしら。2016/01/25
でんか
23
すきなほう。web版は未読。2巻まで出ています。この作者さんのヒロインが何事にも真摯に向かう姿が好き。ヒーロー・シリルの寝起き瞬間移動に付き合わされることになるヒロイン。魔法がらみの設定や、世界観もふんわりとした感じで良く物語の雰囲気にマッチしています。糖度もそれなりに。脇のキャラもイイ感じで面白く拝読。2018/03/10