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内容説明
浅田真央、羽生結弦らスター選手たちの活躍により、ますます加熱するフィギュアスケート人気。本書では、2度の五輪出場を経験し、自身も2014年まで人気フィギュアスケート選手として活躍した著者が、現在の解説者&振付師としての視点も交えながら、フィギュアスケートの魅力を語り尽くす。14年ソチ五輪の舞台裏や、現役選手たちの強み・弱みに対するプロならではの分析、また、約4分間のプログラムがどうやってつくり上げられ、どこが審査されるのかなど、普通は知り得ないポイントを独特の優しい語り口で解説。平昌オリンピックに向けたフィギュア観戦術の決定版。「技の名前を覚えること、ルールについて知ることも、フィギュアスケートを観戦するうえで非常に大事なことです。しかし、私は、細部をしっかり見たうえで、まずフィギュアスケートをご自身で感じてほしいと考えています」と語る著者。人気フィギュアスケーターが、あなたの観戦術を変える一冊です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
77
図書館の予約に出遅れて、ようやく読めました。タイトルから中級者向けのフィギュアスケートの技術的な観戦ガイドかなと思ったのですが、ご自身や他の有名選手に関するエッセイが中心でした。現役時代は特に好きな選手ではありませんでしたが、本作は著者の人柄、誠実さが感じられる爽やかな内容でした。来週末にフィギュアスケートの世界選手権がありますが、その前に読めて良かったと思います。浅田真央の完全復活はあるのかなぁ?2016/03/19
きみたけ
59
著者は2013-14年世界選手権で初優勝、14年ソチ五輪でキャプテンを務めた鈴木明子元フィギュアスケート選手。現在解説者・振付師として活躍する彼女が、14年ソチ五輪の知られざる舞台裏、4分間のプログラムの作り方や審査のポイントなど、普段は知り得ない裏情報を独特の優しい語り口で解説した一冊。ジャンプなどの技の採点やプログラム構成など、技の解説やルールについて知ることができます。これらの情報はフィギュアスケートを観戦する上で大事なこととしながら、まずフィギュアスケートをご自身で感じて欲しいと切に訴えます。2023/11/19
佐島楓
56
フィギュアスケートにもほかのスポーツと同じく、それまでの選手の苦悩、人生そのものが凝縮されている。そのことを改めて感じると共に、今現在とても日本フィギュア界が充実しており、私のようなここ数年のファンは凄く贅沢な状況にいる喜びも噛みしめた。2016/03/09
Koning
42
あっこちゃんの本そのいくつ目だろ。今シーズンの観戦をという感じだけど、人柄だよね。うん。暖かい視線がよろしいです。佐藤組のパンにバターを塗るような滑りと長久保組のよく滑るスケートってのはちょっと面白かったっす。それと最終章でこれからのフィギュアに対しての(たとえばリンクのことだったり)あれこれを書いていてその中でカップル競技にも触れて川口悠子ちゃんのロシア行きなんかもさらっと(ほんとにさらっとだけど)触れててくれてるのはやっぱり嬉しいね。そして、最後の最後でリンクに行こうと呼びかけてくれてるのは嬉しい2016/02/01
澤水月
24
羽生結弦・浅田真央の話どの章と限らずたくさん。「世界中の指導者が」…「一番の天才は安藤美姫だ」との証言、川口悠子さんらペア。ダンス。セカンドキャリアについてや小さな大会こそ見てとの言葉…全ての選手の長所を書き出す優しさが素晴らしい。彼女にしかない持ち味で現役時代をもっと見たかったな。「私が名前を挙げなかった選手が突然頭角を表すかも」に集約されるフィギュア総論。2015/12/23