内容説明
金融の世界をテクノロジーの力を借りて革新するムーブメント「FinTech」。
米国発の革命の余波がついに日本へ押し寄せる中、海外事情から日本の動き、これまでの歴史、支えている最新技術、そして課題まで網羅した決定本。この一冊を読めば、FinTechのすべてを理解できる。
<目次>
Chapter1■世界が揺れている
Chapter2■キーマンが明かす革命の行方
Chapter3■壁を壊した先行者たち
Chapter4■ビットコインは死んでいない
Chapter5■ウォーミングアップする金融機関
Chapter6■FinTech時代の法制度を考える
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
79
FinTechについての情報が満載のムックです。第1部は結構参考になりました。最近の状況を見ているとここにも書かれているように日本では、ややマスコミによるフィーバーがあるような感じがします。最初の用語集や動きは参考になりました。ただそのほかの記事は日経BPのウェブサイトに連載で掲載されたものを一括してまとめたものであるような感じです。まとまっているので資料的な価値はあるという気はしました。2015/12/28
速読おやじ
11
FinTechがなんだか大流行りである。かつてインターネット、バイオ、新しい技術が生まれると、期待感が現状を大きく上回り、お金が集中投入され、そして結果は。。。。という事が周期的に起こっているのだが、さて今回はどうなるのだろう。例のビッドコインの基盤であるブロックチェーンという技術の説明をかなり丁寧になされていたが、理科系のことがさっぱり分からない僕にはなーーーーんとなくしか分からない。FinTechというと難しそうだけど、例えば家計簿アプリなんかもその一つ。さて、FinTechはホンモノか、バブルか??2016/04/13
かわうそまん
11
自己啓発のため。融資、決済、ビットコイン。バズワードで終わってしまうのか、金融機関(銀行)に革命をもたらすか。2章の「キーマンが明かす革命の行方」と5章の「ウォーミングアップする金融機関」が非常に興味深かった。2016/03/27
いずむ
10
キーワード、技術、プラットフォーム、掛け値なしに最先端。これまであくまで時事として眺めていた世界へ足を踏み込む機会が、向こうの方からやって来て、これまで趣味で読んできた投資や人工知能の本が、急に実務に必要な教科書になる。技術自体が注目されているうちは、真なる進化とは言えない。しかし、"革命"は既に過去のモノ。ここからはその進化を、ハードもソフトもインフラも、いかに利用者目線で「便利で何気なく使ってるけど、仕組みなんか知らない」レベルに落とし込めるか。この大きな流れに、末端として参加できるコトを光栄に思う。2016/04/24
エリナ松岡
9
遅ればせながら、やっと読みました。FinTechと呼ばれる最近の動きはこれ一冊で十分理解できるんではないかと思います。Uberの時と同じような、金融業界の構造を変えるようなことも起きそうで楽しみです。また、マネーフォワードCEOのインタビューを読んで、確かに地銀というのは潜在的に面白い存在・インフラであるように感じました。終盤にケーススタディとして地銀の取り組みがまとめて載っていて、それらを読む限りでは、どうしても保守的、または既存の事業の延長にならざるを得ないようではありますが。2016/04/05