内容説明
古くから日本人に愛された望郷歌、若々しい匂いやかな恋歌、機才・頓智が人気の歌、四季の風趣を愛で静かな情感をたたえた歌――。王朝びとの風流と和歌のみやびを心ゆくまで堪能できる百人一首。私たち、現代人にも通じる感懐をうまくすくいあげ、千年を歌い継がれてきた魅力の本質を、ユーモラスに、そしてユニークに抽出した、楽しい百人一首入門。岡田嘉夫の斬新なイラストが美しい、一大歌絵巻、保存版!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
双海(ふたみ)
16
百人一首の掉尾を飾る順徳院の「ももしきや・・・」が好きです。声に出して読んで、部屋の中をぐるぐる廻っています。2015/02/01
ふ
1
100人の生き方、100のドラマ。これだけの長い年月残されていて同じように人の心を打つ。たった31文字がこんな美しい芸術になる。古典は素晴らしい!感動したり共感したり忙しい本でした。名前や歌人同士の関係が覚えられないため、戻ったり進んだりを繰り返し。もう一度覚えてから読み直したい。2015/09/30
桃葵
0
上巻読んでないけど、こちらを先に読了。現代語訳と、その歌の背景や詠み手、その時の情勢なんかを紹介したりしてます。所々に妖艶な?挿絵が入ってます。著者やその周りの方たちの所感も入ってたりします。やっぱり、1000年経っても人は恋に悩んだり、世を儚んだり、自然を愛おしく思ったり、本質的なところは変わらないんだなあと思った。三十一文字に込められた想いを時代を越えても届くから、やっぱり歌ってすごい。2014/02/22