内容説明
時は天保の江戸。無頼で勘当された旗本次男坊・浅形新一郎は、誕生日の夜に出会った大泥棒・吉兵衛から、伝奏屋敷に囚われた娘を救い出すよう頼まれる。引きうけた! 敵は公儀庭番をも味方につける大商人。救出劇は剣豪、美女、すり、元大目付らを巻き込み、二転三転。新一郎、絶体絶命の危機へ。娯楽活劇の傑作。
感想・レビュー
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Moonlight_Hope
5
■小気味よい江戸のべらんめぇ節、目が喜ぶ。 こういう小説は柴錬にしか書けないわな。 すばしり兵太、それから船頭弥吉。 弥吉の夫婦喧嘩の啖呵の切り方が可笑しくて。 ■読み進めていたら、意外に登場人物が多士済々になり頭が整理できないまま、ひとまわし読み。 すぐに再読でだいぶんスッキリわかった。 勝ち気な富士恵さまはアクション女優の清野菜名で。 薄幸の人妻三千絵さまは、なかなか最近影のある女優が思いつかない。 ■大悪人、堺屋。ギラギラした悪役が似合う俳優も思いつかないなあ。2023/11/13