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内容説明
昔々のものがたり。
おのぼりさんの一行が、ニューヨークの金融街を見学させてもらっていた。
一行がウォール街にほど近いバッテリーパークへやって来ると、ガイドのひとりが停泊中のすばらしいヨットの数々を指さして言った。
「ごらんください。あそこに並ぶヨットは、みな銀行家やブローカーのものですよ」
気のきかない田舎者がこう聞いた。
「お客のヨットはどこに?」
このジョークは、投資の世界ではリターンが不確実であるのに対して、コストが確実にあることを的確に象徴したものだ。そして、著者シュエッドが本書で明らかにした金融業界の本質は、今も昔も変わらない。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Jack Amano
1
Audibleで再読です。金融市場に関わる業界のお話です。業界人ならだれでも知っている公然の秘密です。アメリカならSEC、日本なら金融庁の努力でかなり健全化しているとは思いますが、それでも目に余るものを時々目にします。不必要なコストを払わないためにも知っておいた方が良い話ばかりです。金儲けの手段を学ぶのではなく、こうした本を読んで仕組みを理解し、騙されないようにすることが、金融リテラシーを高めることだと思います。2023/01/12
Jack Amano
1
1940年に書かれた本とは思えない。投資・金融の世界は変わらないのだなと思います。懲りない面々による搾取が行われている。金融工学的に工作された複雑なものほど、組成した側に利益が出るように出来ている。シンプルなものを自己の判断で買うのが一番です。2017/05/04
たこ焼き
0
急激な技術でイノベーションが起きるような対象には、投資しない。お金を失うこと、子供を育てることは、実際に経験してみて初めてその悲哀を噛みしめる。株おたくは、現金を持つことを怖がる。企業というのは基本的に投機的である。経営者自身の努力が成否を左右するものの、会社をとりまく経済環境の方がそれ以上に成否を左右するからである。ビーバーのように忙しく働くことが目的になっている労働者や経営者はそれがみえなくなる場合が有る。アメリカはキャピタルゲイン、イギリスはインカムゲインを目的に投資している。ロロボットに投資をやら2016/08/08
人生ゴルディアス
0
本のタイトルは、ウォール街で有名な小話。ウォール街についての翻訳本を読んでいると時折この小話に出会うが、小話の掲載された本(本書)は永らく未翻訳だった。読んでみたら、その理由がわからないでもない。多分、初めてこの手の本を読む人には皮肉の奥深さがよくわからず、皮肉がわかる人には内容が浅すぎるのだと思う。半世紀以上前からウォール街はなにも進歩していないと再確認するには良い本だと思いました。2011/02/22
Masayoshi Nitta
0
自分記録用。前半だけの感想。 サラット流しただけの感想。プロは往々にして嘘をつく又は間違ったことを言う、知らないと言わないプライド?みたいな?2018/12/08