内容説明
「保育所・学童保育が足りない」
「街灯が少ない」
「図書館が使いにくい」
「無駄な公共事業が多い」
日々感じる行政への不満や疑問ですが、簡単には解決できないと思い、あきらめてはいませんか？
この本は、そうしたあきらめを吹き飛ばしてくれます。
確かに時間がかかるものもありますが、行政を動かす方法はちゃんとあります。
行動に移してみれば案外、あなたの力でも変えられることは多いのです。
子育て中の母親である主人公が住むまちのさまざまな問題を解決するために動き出すストーリーを読みながら、行政の仕組みや行政を動かす方法を知ることができます。
著者はつくば市議を８年間つとめた経験から市民が実際に不便を感じる事柄を熟知、一つひとつ丁寧に解説しています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なかしー
40
kindle umlimited。出版2015年。難しいというイメージが先行する地方の行政について物語調でかなり取っ付きやすい作品で、小学生の社会科教材としても使えそうですし、家族で一緒に地方の行政について考えるきっかけになりそう。テーマも、子育て関連（待機児童、学童保育）、高齢者（老人ホーム待機）、公共施設や交通関連（スポーツや文化）、経済や観光、役所への住民たちの声を伝える（要望書や住民投票など）多岐にわたります。2024/11/29
おいしゃん
24
とても読みやすく、300ページ弱、1日で一気に。待機児童や公共交通、地域の施設など、身近な場所のさまざまな問題が、政治でどう変えられるのかを、ストーリー仕立てで読み進められるため、わかりやすい。2022/04/15
ふぇるけん
13
つくば市の元市会議員が地方行政のしくみについてわかりやすくまとめた本。待機児童問題、公民館や図書館の利便性、教育委員会のあり方、農業委員会、市政への請願、意見書など、わかりやすく網羅されていて良かったです。もっとこういった内容を市民や学校などで広く教えて欲しいと思った。2016/03/28
tenori
8
待機児童や学校給食、公共交通など身近なテーマを題材に、私たちの普段の生活と政治がどのように関連しているのかを、ストーリー仕立てで解説した本。国政ではなく、地方行政レベルまで視点を下げていることで、日常の暮らしが政治と密着していることが感じ取れるようにまとめられており、比較的低い年齢層へ向けての啓蒙書としても有意だと感じました。著者自身は現在、この本の背景として描かれた茨城県つくば市の市長に就かれており、その手腕を見守りたいものです。2019/11/12
読書実践家
8
分厚い市民社会を作る「変えたい」から「変える」に意識変革する。それで、教科書のありがたみも実感できる。学校で習った知識が実社会のベーシックであることに気付ける。同時に、机上の勉強だけでは、なかなか真の理解は難しいことも分かった。2016/02/13
