内容説明
毎年恒例のお楽しみ! 「サンデー毎日」の人気コラム「満月雑記帳」1年分の書籍化(2014年11月~2015年10月分)。
連載30年目に突入。加齢による感受性の鈍りに怯えつつ、好きな映画や本のことになるとドキドキ、ワクワク、話は尽きない。若者たちの事件に心を痛め、幼稚なスマホのCMに怒り、にわかラグビーファンとなり......。いろいろあったけど、やっぱり人生って面白い! 改めてそう思ったこの一年。ベスト映画、本、落語、芸能など胸を熱くした数々の話題を軽快な文章で振り返る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おかむら
36
サンデー毎日連載コラム集。毎年これを読んで中野さんオススメ映画をチェック。今回は「悪党に粛清を」「フレンチアルプスで起きたこと」「人生スイッチ」「欲望のバージニア」。トムハーディ私も気になってるのよ。あと仙台育英の主将の子は今週4回バイトしながら消防士の試験めざして猛勉強中ってちょうど今朝の新聞に載ってた。2016/01/23
阿部義彦
17
中野翠さんのサンデー毎日で連載中のエッセイ、2014年11月から2015年11月までをまとめて加筆修正したものです。私の記憶に引っ掛かった出来事は、赤瀬川原平さん逝去、イスラムによる日本人処刑、川崎市河川敷での中一少年惨殺事件、田代まさし「ミニ」にタコ、スカート内盗撮、オリンピック国立競技場、ザハ案撤回するも誰も責任取らず!等、映画、落語の事はよく分からないのでなんでしたが、品性ある筆致で、橋本治が「永遠の姉」と言ったけど本当に私にとってもそんな存在です。治さん亡き後も一生現役を貫いて下さい。2022/10/10
もりくに
17
毎週愛読するコラムなどは3本。まずは中野翠さんの「満月雑記帳」、次に坪内祐三さんの「文庫本を探せ!」、それから小林信彦さんの「本音を申せば」。勿論(?)立ち読みで。その中野さんの2014年11月からの一年分。穏健な保守(最近ではレア)の立場からの世の中への発言。「新国立」の無責任体系への批判。新年号(真冬)の表紙が、白いレースの半袖ということへの怒り。世の中のおかしいことに対する怒りが、まっとう。、2016/09/14
kankoto
11
中野さんのサンデー毎日連載のエッセイ1年分をまとめた物。このシリーズは毎年大体買っていて年末年始に一年振り返る感じで読む。事件や政治や芸能などの時事ネタ、中野さんのお仕事でもある映画に関して、そして落語やお芝居の話など。1年前の事など案外もう忘れかかっていることに驚かされる。ISの人質事件など…。映画の事はさっぱりわからないので中野さんの文章を読んで頭の端っこにとどめておいてwowwowで放送するのを待つことにしよう。2016/01/27
MASA123
10
かつては、中野さんの映画評論本をよく読んでいた、メグライアンとか人気の頃でファッション批評もおもしろかった。アニメ映画隆盛になってからは、映画に興味がうすれたので、中野さんの本とも縁が無くなったのだ。 先日、図書館で中野さんの本があったので、ひさしぶりに読んでみた。今から10年前の日記風エッセイ、中野さんのエッセイは、新聞の文化面のよう話題なので、10年もすぎると(10年前にはノスタルジーの感情もおきないので)読むのはつらい。それでも中野さんの個性的で辛辣な意見が見られる部分を探してふむふむとなったね。 2024/01/19