内容説明
初版グリム童話がもつ、素朴で荒削りな文体、残酷で恐ろしいお話の数々をお楽しみください。Uブックス化に際しては、会話文を改行し、読みやすさを追求しました。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
榊原 香織
68
5冊シリーズの1 残酷すぎて初版本にしかない話もある。 カエルになった王子様を人間に戻したのはお姫様の愛じゃなかった。キモい、とか言って壁にべちゃっと投げつけたらショックで魔法が解けたのでした。メデタシメデタシ2023/06/09
ロア
21
さすが初版バージョン。下手に説教じみてないし、へんに気を遣ってストーリーを甘くしてないところが良い!一番好きなのは「漁師とおかみさんの話」(∩^ω^∩)海のそばの便器に住んでいる気弱な漁師と超ワガママなおかみさんが、ヒラメにおねだりしまくって、どんどん成り上がっていきます。ヒラメの堪忍袋の緒はいつ切れるのか?おかみさんは神になってしまうのか?ハラハラドキドキのストーリー!(*>ω<*)小鳥やねずみ、猫などの動物たちや、焼きソーセージさんが酷い目にあう話は可哀想だったな…(;ω;)2018/02/04
行
9
ラプンツェルは、当時の上流階級の子育ての仕方を反映している。ゴテルおばさんは乳母。小ねずみと小鳥と焼きソーセージの話はけっこう好き。2015/01/23
芽
7
思った通りの展開にならず、なんだかあっさり罪を許したり殺したりと首をかしげたくなるような話が多かった。2009/11/27
たけひと
6
たまには童話、でもそもそもの話が読みたいと思ってこの本を選びました。虚飾なくストレート、信賞必罰、奢者必衰の話ばかり。殺風景ですが深みを感じます。キリスト教的思想と結びついた話もありますが、多くは聖書も神話も関係ない古き欧州の民間伝承といった印象。何の戒めか、どんな寓意かもわからん話もあり、その不可解なるところがまた一興です。決して読み聞かせには使用しないで下さい。2018/09/29