ザ・カジノ・シティ ラスベガスを作り変えた知られざるホテル王の物語

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ザ・カジノ・シティ ラスベガスを作り変えた知られざるホテル王の物語

  • ISBN:9784822250652

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内容説明

これがIR(統合型リゾート)の原点。

「ギャンブルの街」から「エンターテインメントの街」へ――。斬新な発想と旺盛な欲望でラスベガスに繁栄を呼び込んだ男の、カジノ・ビジネス風雲録。

その男、ジェイ・サルノが夢見たホテルの名は「グランディッシモ」。それは、1989年の「ミラージュ」の登場によって始まるラスベガスの
メガリゾートの時代を10年も先取りするアイデアだった。その実現は叶わなかったが、サルノの意思を受け継いだスティーブ・ウィンなどの人物が、代わりに
21世紀のラスベガスをつくりあげていった――。(本文より)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

T2y@

23
ギャンブラーでありエゴイスト、ホテル王:ジェイ・サルノ 彼の生き様を具現化したパラダイス『シーザーパレス』『サーカスサーカス』 それらが、ラスベガスの歴史・繁栄の一役を担った。 が、彼もハワードヒューズ、フランクシナトラと同様に、彼の地を刹那的に通り過ぎて行った一人に過ぎないとも言える。 破天荒ぶりが、いま大統領選を騒がせている実業家と重なって仕方なかった。2016/03/05

DEE

6
今の華やかなラスベガスの基礎を築いたジェイ・サルノの自伝。 欲しい物はなんでも手に入れる、そんな男の夢はホテル経営。 重度のギャンブル依存でもあった彼は、偶然立ち寄ったラスベガスのカジノとホテルのお粗末な景色を見て、大きなアクションを起こすことを決意する。 ギャンブル依存×強欲×ラスベガスの示す道が平坦なものであるわけがない。 自分ではこんな人生を歩みたくはないが、ヒリヒリするような疑似体験ができる作品。 自分は学生時代にどハマりしたパチスロを割とすんなり止めれたけど、依存症になるとほんとに大変だな。2017/11/24

人生ゴルディアス

5
ラスベガスの歴史かと思ったら、シーザーズパレスを作った男の伝記だった。アイデアと野心があふれ出て来すぎて日常に支障をきたしているところだけならほかの企業家の伝記にもあるけど、ギャンブル中毒なのが独特。ギャンブル仲間との最後のやりとりとか、読んでて阿佐田哲也(一発変換できないとかマジかよ!)の小説を思い出した。クラップスの台に頭から突っ込んで最後死ねば完璧だったな。もの悲しい最後と、それでもラスベガスに大きな貢献をして、未来を見通していたという感じが格好いい。でも、こんな人生も、この人の家族にもなりたくない2016/01/16

スプリント

4
ホテル王を目指しラスベガスに乗り込みカジノ王と呼ばれるようになった男の伝記です。かなり破天荒な生き方です。その周囲もかなり破天荒な人生を送ったものばかりです。カジノ王と呼ばれはしていますが、終始、当局や裏の世界との駆け引きに明け暮れ、なおかつ本人はギャンブルでは大敗続きという華やかな世界の裏にある真実のギャップに惹かれました。2016/02/27

Splash

2
シンガポールのIRが7~8割をカジノ収益に依存しているのに対し、今やカジノ収益依存度が4割程度に下がり、エンターテインメントの魅力で客を引き付けているラスベガス。その原点とも言えるシーザーズパレス・サーカスサーカスを作ったという、ジェイ・サルノ。彼が徹底的にこだわり抜いた施設は、カジノ収益の支えがなければ実現しなかっただろう。日本では、カジノ収益でどのようなものにこだわり抜くと、日本ならではのIRになるのだろう。まだ答えは見えない。2017/02/21

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