- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
地域医療構想の策定や在宅医療・地域包括ケアの推進など医療制度改革が矢継ぎ早に進められている。そして2018年には、次期医療計画や医療費適正化計画の策定、改正国民健康保険法の施行、診療報酬と介護報酬の同時改定など、一連の改革が結節する。そうしたなかで、国民皆保険を堅持するために、今、我々は何をなすべきなのか。医療政策の理論と実務に通暁した著者は、国民皆保険の構造の考察や人口構造の変容の分析を行い、わが国の医療政策のあるべき方向性と道筋を明快に展望する。医療問題に関心をもつ人すべてにとって必読の1冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カピバラKS
48
●主に医療経済を論ずる。医療は経済成長の足枷なのか、それとも成長牽引産業なのか。終末期医療をどうするのか。医療介護の人材不足を外国人労働者で補うことはできるのかなど、様々な問題を左右に偏らない見方で論考する。●好著であり、医療政策の選択は人気投票のように簡単ではなく、国民のギリギリの選択によるものと痛感させられる。●とはいえ、民間医療機関の強い政治力や、公立病院は民間医療機関の嫌がる儲からない患者を診ているといった現場の実情を直視せず、綺麗事に過ぎるところが惜しい。2024/07/31
ステビア
20
経歴見てみたら元保険課長。どうりで厚労省寄りの主張な訳だ。リバタリアンからすると「国民皆保険を堅持する必要がある」という前提が疑わしい。2022/06/08
awe
9
元厚生系厚労官僚(元保険局保健課長)による政策提言の書。想像していた以上に濃い内容で非常に勉強になった。山のように論点が提示されており、むしろ新書というサイズはかなり窮屈な印象さえ受ける。◆これは『教養としての社会保障』でも触れられていたが、1960年代〜1970年代にかけて日本の国民皆保険が整備されていったのは、豊富な労働力供給や経済成長、医療人材の確保が容易であったことなど、好条件が揃っていたからである。逆に言えば、現在はこうした好条件は存在せず、制度としての国民皆保険は危機に瀕している。2023/06/25
hurosinki
9
医療制度の抱える課題、求められる政策を論じる。最近の国試に出てる地域医療構想、地域包括ケアが気になる人は6章冒頭を斜め読みするとよい。最近の政策(医師の働き方改革など)について知りたい方は著者の『日本の医療―制度と政策(増補改訂版)』を読むとよい。医療提供体制(デリバリー)に関わる政策は『医療供給政策の政策過程』に詳しい(大学図書館にある)。少子高齢化の影響に関する著者の危機意識が過剰と感じる人は、権丈氏の『ちょっと気になる社会保障』第1章を読んでバランスを取ると良いかもしれない(これも大学図書館にある)2021/11/18
おせきはん
8
人口減少と高齢化により、医療を必要とする人が増える一方で医療を支える人が減少する中、医療へのアクセスを保つためにどうすべきかを考える視点が提示されていました。地域での医療の分担は、今後、より真剣に考えていく必要があると感じました。一方で、費用対効果や患者の負担能力の問題もあり、混合診療解禁が単純な話ではないこともわかりました。2016/11/01
-
- 電子書籍
- まどろみの聖女 第5話 booklis…
-
- 電子書籍
- Love Jossie おあづけっ!~…
-
- 電子書籍
- メジャー・リーグのうぬぼれルーキー
-
- 電子書籍
- くーねるまるた ぬーぼ(2) ビッグコ…
-
- 電子書籍
- ユリイカ 2015年3月臨時増刊号 総…