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内容説明
「ローマ帝国は“脱税”で滅んだ」「ナポレオンは“金融破綻”で敗れた」――お金の流れを読むだけで、歴史はよくわかる、さらに面白く見えてくる!「お金」「経済」「権力」の5000年の動きを徹底的に追跡調査!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
徒花
173
おもしろかった。タイトルの通りで、古代エジプトからリーマンショックまでの世界史を、お金の流れ、経済的側面の視点から分析していく一冊。いかんせん取り扱っている時代の幅が広いので、個々のトピックスはかなりザックリしたものになっているけど、大まかな世界経済の変遷みたいなものをつかめるし、歴史の教科書で習った出来事をまたちょっと違う視点から見つめられる。文章も読みやすくて、トピックスが細かいのでスキマ時間でサクッと読める。2019/06/27
ハッシー
111
★★★★☆ この本は面白い!お金の流れからみた歴史は、想像以上に面白くどんどん引き込まれた。冒頭の「国の栄枯盛衰には一定のパターンがある。徴税がうまくいっている間は富み栄えるが、やがて役人たちが腐敗していくと国家財政が傾く。それを立て直すために重税を課し、領民の不満が渦巻くようになる。そして国内に生まれた対抗勢力や、外国からの侵略者によって、その国の政権は滅んでいくのだ」は、世界の富の半分以上を1%の富裕層が握る現代は、このパターンに合致するという最後の著者の警告に繋がっている。歴史は繰り返すのか?2019/03/20
こも 零細企業営業
63
あとがきの「強い国は財政システム、徴税システムなどがしっかりと整っている。そして、国が傾くのは、富裕層が特権を作って税金を逃れ、中間層以下にしわ寄せが行くときなのである。」経団連のために法人税を下げたりしてるのがそうじゃないか?あと所得税も、、負担が不公平な消費税が増税されてるな、、社会福祉の方も上がってる。あとオリンピックで発覚けどパソナの95%の中抜きとか、、ピン(1割)ハネの逆のピン残し?いや、ピンすら残って無いくらいの中抜き。世も末だよな、、これ滅びるのパターンに入ってるよ。2019/05/15
Miyoshi Hirotaka
56
歴史を政治や戦争だけで見ると偏る。というのは、一国史の視点になるからだ。世界中にあるもの、例えば、じゃがいも、馬などの歴史を紐解くと、歴史は違って見える。お金も同じ。価値の保存、尺度、交換の三大機能は太古の昔から電子化された今でも変わらない。お金の歴史を見れば、世界は最初からグローバルで、わが国の鎖国もなかった。また、お金は血液に似ている。ドロドロにして詰まらせるのも、サラサラにし過ぎるのも良くない。近代になり、この流動性を多国間で調整することが必要になったのに失敗した。それが、二度の大戦の本当の原因。2017/12/03
Kentaro
51
明治日本は、維新からわずか5年後の明治5(1872)年に、新橋〜横浜間に鉄道を走らせている。実は欧米以外の国が自力で鉄道を建設したのは、これが初めてのことなのだ。当時、すでに中国やオスマン・トルコでは鉄道が敷設されていたが、それは外国の企業がつくったものである。外国の企業に鉄道の敷設権や、土地の租借権を与え、その企業の資本で建設されたのである。もちろん鉄道の運営も外国企業が行うことになる。 しかし、日本の場合は違う。鉄道敷設の技術は外国から導入したものだが、建設の主体は日本であり、運営も日本が行っている。2020/07/16