内容説明
大規模多人数同時参加型オンラインRPG(MMORPG)である〈セルフ・クラフト〉のゲーム世界では、人工生命“G-LIFE”が奇跡の独自進化を遂げていた。ゲーム内のド田舎村で旅人を迎える役目のエリスは、九州女性(?)のノンプレイヤーキャラクター(NPC)。砂漠で彼女の命を救ったプレイヤーのGENZ(ゲンツ)は、G-LIFEの不可思議な生態を研究しているという。そこへ謎のハッカー集団の侵入事件が――世界最高の熊本弁ファンタジーSF、ここに開幕!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりも
26
ゲーム内で独自進化した生物や現象を発見し、現実に応用する為にゲーム内で活動をするハンター達の争いを描いた話。MMOゲームのNPCがヒロイン、人口生命体に関するアレコレ、ラブコメと色々内容がありすぎて、何が何だかよく分からなかったです。唯一分かったのは方言女子はやっぱり可愛いってことくらいでしょうか。ヒロインの恋のお相手がやたらとテンションの高い老人っていうのも、イマイチしっくりこなかったし、設定は良かったけど自分にはハマらなかったですね。シリーズっぽいけど、次巻買うかは微妙。2015/12/02
よみーぬ
25
砂漠でちくわを研究する老人GENZと、彼に恋したNPC少女エリス。ゲーム世界にちくわの生存戦略を絡めた設定が大好物でした。ただ、語り手であるエリスが恋愛体質すぎて話が本筋から何度も脱線します……。仕方がないので、エリスは生後間もない赤ちゃんだからと許すことにして読み切りました。エリス、どうかこれからもGENZのもとで健やかに成長して、慎み深い熊本女になってくださいまし。2017/05/24
いえっさ
20
表紙とあらすじに惹かれて購入しましたが、小説の中に出てくるゲーム単語が難しいのと、ヒロインの子がなぜ熊本弁を話すのが謎です。はっきり言って内容を理解するのが難しい本でした。つまらないとまではいきませんが、表現力がないかな。なんだろう…うーんといった一冊でした。2015/12/10
miroku
19
最近ではマジオペやカナンの印象が強いが、元々ゲームデザイナーだった芝村さんの本来のフィールドはこのあたりなのかもしれない。2016/12/06
ぺぱごじら
17
『ゲームデザイナ』の本領発揮というところか。『マジオペ』から『この空のまもり』に列なる近未来世界のお話。仮想世界を精緻にすることによって起こる『文明発展のパラダイムシフト』、世界を見る角度と仕事という『フィルタ』が違うと、こんなアイデアが湧くんだなと唸る。しかし何故に熊本だったのか。2015-1942015/12/06