内容説明
将軍・綱吉の治世に、公儀隠密の劣化を憂う老中らが立てた密かな計画。それは、各地から素質ある子を集め、優れた忍者を育てるというものだった。貧しい山村の出の一平も、妙義山中の養成所へとやってきた一人だ。仲間たちとの競い合いや友情――学び舎での日々が、内気だった一平を逞しく成長させてゆく。だが、背後では風魔忍者衆が恐るべき陰謀を企てていた!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
30
○忍者の世襲制をやめて才能ある子供を教育していく話ですが、生類憐れみの法とリンクさせて血生臭くしていないのは良いなあと思いました。好きな話です。2023/05/07
金吾
23
○ワクワクする展開で面白かったです。血なまぐさい部分がほとんどないので子供も読める本だと思います。集められた子供たちの成長振りが楽しみです。2022/05/09
金吾
19
○何度も読んでいます。子供たちの友情、成長が楽しめる作品です。2024/05/31
小雀✡ずーっと積読減強化月……
9
表紙やあらすじの感じから、子どもも読める明るい忍者育成物語って思ってました。が、時代背景もしっかり描かれてますし、陰謀も張り巡らせてあるし、忍者学校内の話は明るくてワイワイした感じですが、他は堅い文章で覆われてるので『子ども向け感』は勘違いでした。 北条氏滅亡後の風魔衆が敵役なので風魔好きとしては、あまりの扱いにチョット凹みました(笑) 伊賀甲賀の師範衆が何とも言えないが味があり素敵です。続編も楽しみです。2015/02/25
伊東
6
少年少女向けに書かれたもののようで読みやすかったです。 綱吉時代に忍びのレベルを危惧し創設された忍者学校の話。 全てがフィクションじゃなく、百地や望月が出てきたり、修行や武器や戦い方などは忍者してました。 さすが武内さん!2015/01/13