幻冬舎文庫<br> 人生解毒波止場

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幻冬舎文庫
人生解毒波止場

  • 著者名:根本敬【著】
  • 価格 ¥677(本体¥616)
  • 幻冬舎(2014/12発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784344415775

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内容説明

次々に現われる異形の怪物たち。生ゴミを食らうゴミ屋敷の老婆、悪魔のようにとり憑く巨乳女、包皮を食う究極のマゾヒスト、銀座の画廊で個展を開いた大阪の路上生活者、襲名を約束され特訓中という自称三代目タイガーマスク、警察との阿吽の呼吸を語る前科二十三犯の男……くだらなく醜悪でありながら、無類の面白さを放射する人間エッセイ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

YM

42
みうらじゅんは結構読んでると思うけど、根本敬は初めて読んだ。学生時代から知ってはいたけど手が出なかった。巻末解説で2人の担当編集(本書の編集も!)だった町山智浩さんが言ってる。みうらさんは何でもポップにできるけど、根本さんはダーティーでブルースなんだと。当時の僕には根本敬はハードすぎた。今、それなりに経験して、アウトサイダーな人とも出会ってきて、根本さんが表現したかったことが理解できる気がする。これも現実、彼らにも哲学がある。本書の中にある大切なものは、読者が勝手に探せばいいんだ。2014/11/08

ykoji

6
村崎百郎氏「でもこう言うと不謹慎な奴らだって思われるかもしれないけど、そうじゃないんだよ。実は皆んな心の奥で戦争を憎み、平和を願ってる人達なんすよ。獣のような性欲を『黙祷』の静寂と共に静めて行く…。奴らなりの鎮魂であり、平和への祈りなんすよ。それがわかると俺その人達が好きになりました。俺も来年は参加します」電波を受信する人達はきっと今もこの瞬間に何かのメッセージを受け取っているのだろう。2014/06/13

散歩いぬ

6
何となく「神は細部に宿る」という言葉が浮かんだ。自分だけの理で生きている「見てはいけない人」達が全体である根本さんを作っているような気すらする。それは根本さんの持つ「因果」であり「中年愛」がブラックホールみたいなものだからだ。渾沌に目鼻を付けなければ納得できない常識から飛び降りた人。この霊媒師を通して見ちゃいけない人を見たい…自分でも悪趣味だと思う。その好奇な視線を憂いや泥臭さを含めた「いい塩梅」「いい湯加減」に変えてしまう根本温泉。くよくよしてる時には特に効き目が。2012/09/11

gu

6
やっぱ蛭子能収はこの世の者ではないよなあとしみじみ思う。2012/09/11

きくまる

6
町山智浩のエッセーがやはりどうしても読みたくて、文庫本の方も買ってしまった。病気だ。でも、こちらの方が写真等なくて刺激が少ない分、読みやすい。電車の中でも読めるし、登場人物の印象はずっとマイルドになると思う。これだけ読むと、自分もそばに行ってお話くらいできるんじゃないかと危険な錯覚しそうです。肝心の町山さんのエッセーは、淡々としていたけど、彼の原点をのぞけた気がします。というわけで、二冊買ってよかった!みなさんもそうしなさい!(嘘)2011/07/21

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