内容説明
森のペンションに集った十人の男女。恐喝を受けた相手を全員で協力し殺害するが、裏切り者がいることが判明する。殺人に手を下さなかった一人は誰だ?(表題作) その他、閉鎖された宇宙訓練施設で起こる毒ガス殺人事件(「星風よ、淀みに吹け」)、父の遺言の不審点を調べるうちに、壮大な謎に遭遇する少女の物語(「くばり神の紀」)など、絶妙なトリックの3編を集めた傑作集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
セウテス
84
SF作家である作者の、初のミステリ集で3作の中編。「星風よ~」は、SF作家らしい宇宙計画の為の閉鎖空間で起こる殺人事件。科学的なトリックも、宇宙飛行士の感情描写も、ある意味本当のクローズドサークルならではの謎で良かった。「トネイロ会の非殺人事件」は、不思議なタイトルに首をかしげる。それは殺人を行った筈の10人の中から、実は殺人行動を取らなかった裏切り者を探し出すと言う意味なのだ。勿論初めての設定であったし、何故仲間を裏切ったのかにも興味はわいた。最後にどんでん返しが準備されていた事、タイトルの謎も面白い。2018/10/17
ざるこ
38
3篇。「星風よ、淀みに吹け」宇宙訓練施設の密室殺人事件。強烈なライバル意識を持ちつつも共同生活を円滑に送らなければならない難しさよ。「くばり神の記」息を引き取った後に死者が遺産分割について語る。オカルトを掘り下げて原因究明。二転三転しつつ、まさかの理由が。素晴らしき新世界。いやー、おもしろい!「トネイロ会の非殺人事件」非殺人とか非犯人とかもうその着眼点が素敵。10人の殺人者の内、殺しに加担してないのは誰か?共犯10人て多すぎやけど。いろんなモヤモヤが最後、必殺仕事人みたいですっきり。小川一水やっぱり好き。2025/07/23
coco夏ko10角
31
表題作が面白かった。ペンションに集まった十人の男女、全員で協力して一人の男を殺害するが裏切者・非殺人者が…?予想通りの展開と思ってたらそんなことはなく、最後まで楽しめた。 星風よ、淀みに吹け/くばり神の紀/トネイロ会の非殺人事件2016/12/21
miroku
22
ホラーではなくミステリ。SFではなくミステリ。非殺人犯を見つけ出すミステリ。全て一捻りが効いていて、全てハートフル。ああ・・・小川一水さんだぁ。2016/09/04
かおりっくま
15
短編集。SFっぽいミステリー、ミステリーっぽいSF、どんでん返しなミステリー、とバラエティーに富んでいてそれぞれ面白い2015/07/07




